今すぐできる!親子がハッピーになる「褒める」育て方

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【感想文・書評】ここを解決して本当の親子になる!『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』

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母娘って一番近い関係だから何を言っても平気。分かりあえている。
何でも話せて共有できて、友達のような母娘が理想。

と母親が思っていても、実は娘はそう思っていないかもしれません。
むしろ、ものすごい重りを娘に背負わせているのかも。

「私が小学生の時に言った母の言葉がどうしても忘れられない」
「どんなに頑張っても、自信を持つことができない」
「みんなに好かれるように行動しないと、自分には価値がない」

などの悩みがある方へ。

 

今回は、大美賀直子さんの『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』をご紹介します。

 

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大美賀直子さんのプロフィール

  • 1971年栃木県生まれ
  • 早稲田大学教育学部卒業
  • 出版社、IT関連企業などで編集者として勤務

好きな仕事をしながらも、自分に自信が持てなかった大美賀さん。

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30代で心理学を勉強し始めカウンセリングの仕事を開始しました。
精神保健福祉士、産業カウンセラー、公認心理士などの資格を保有。

現在は、カウンセリングやコンサルティングの傍らで、All Aboutで「ストレス」を担当するなど多数のコラムをや本の執筆、メディア出演などもおこなっています。

大美賀さんご本人が、就職してからも生きづらさを感じてきたところで心理学に出会ったそうです。

そして、心理学を学んでいるにも関わらず、自分の子育てで無意識のうちに子どもを傷つけていたことに後で気が付くなど、家族関係で試行錯誤を続けてきたそうです。

この本は、そういった経験やカウンセリングで多くの長女さんが悩んでいる事実を元にして書かれています。
(ここで言う長女には、一人っ子の娘、男きょうだいの中の一人娘、長女の役割を担う妹も含みます)

 

概要

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この本では、「娘に執着する母」を分析して、母の呪文から解放されるためのヒントを示しています。

第1章 なぜ母は娘に執着するのか

娘を責める母

勝手に娘の将来を決める母

世話を焼きすぎる母

などの具体例を出しながら、どんな風に母が娘に執着するのか、そして、そういった母の多くが夫婦関係に問題を抱えていることなどが書かれています。

夫婦の仲がよく、円満にコミュニケーションをとりあう関係であれば、「夫婦の問題は夫婦で話し合って解決する」「夫(妻)の気持ちは妻(夫)が受け止める」という意識をもちやすく、母が娘に執着する必要もなくなります。

 

 

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家族関係の根本は夫婦関係なのでしょう。
更にその根本には、夫婦が子どもだった頃の育ちが影響しています。

無限ループ?

第2章 母が子ども時代の娘にかけた「呪文」

呪文にもタイプがあります。

  • 「○○してはいけない」などの禁止令
    人への最大の褒め言葉をご存知でしょうか?「あなたがあなたでいてくれてありがとう」です。存在そのものを褒めること。その逆、「あなたがあなたでいてはいけない」と言われ続けたらどうなるか?その子の自己肯定感はズタズタです。
  • 「○○しなさい」と駆り立てるドライバー
    子どもは本能的に親に褒められたいので、煽られるほどに頑張ります。せっかく成果を出しても褒められるのは一瞬。「もっともっと」と求められてボロボロになってしまいます。

小さい頃からこういった禁止令やドライバーの言葉をくり返し浴びていたら、それに染まっていきます。

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幼少期を過ぎ、小学生に入った子どもは「勤勉性」という発達課題に直面します。
~中略~
この時期の子どもたちは、みんなすなおで大真面目。

言葉の威力強い、よくも悪くも。「よい呪文」のシャワーを浴びせてあげたいですね。

因みに「勤勉性」は心理学の用語です。

詳しくはこちらの記事をどうぞ!
https://coeteco.jp/articles/10725

第3章 大人の娘を縛りつづける「母の呪文」

就職して自活するようになっても、なぜか自分に自信が持てない、人からどう見られているかがいつも気になり生きづらい、と感じている女性は大勢います。

子どもの頃にかけられた呪文は、大人になっても娘の心や生き方を縛っているのです。

人はそもそも、
「よい子じゃなくても、気の利く子じゃなくても、あたなはあなたのままでいい」と存在そのものを承認してもらえれば、「他者の評価」など気にしないで生きていくことができます。

つまり、自己肯定感が育っているかいなかで、大人になってからの人生にも大きな違いが出てくるのです。

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そして、この自己肯定感が育っていないと、本当の意味での自立ができません。

「自立」とは、「経済的自立」だけを意味するものではありません。

  • 「経済的自立」=自分で働いて得た収入で生活すること
  • 「精神的自立」=自分で判断し、自分の責任で行動し、その結果にも責任を持つこと
  • 「生活的自立」=日常生活にまつわることを、自分自身で切り回せること

自立にはこの三つの要素があるのです。

 母に執着された娘はこういった自立ができづらいのですが、同時に母の方もできていない、特に精神的自立。だから、娘に執着するのです。

第4章 「母の呪文」から自由になるためのヒント

娘に執着する母は、自分の人生と娘の人生は別のものだと認識する必要がありますが、同時に、娘も「母も1人の人間であり完璧な存在ではない」ということを認識して、それを受け入れる必要があります。

その上でも母と分かり合うことができなければ、物理的・精神的に離れるのも大切なことです。

お互いの人生を自立して自分の足で歩んでいく。

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そのためのライフハックはこちら。

人間関係のストレスに振り回されないためには、活動と関係の拠点を三つは確保する「三点確保」が必要

なるほど!

人間関係が一~二ヵ所に限定されていると、その関係内で不愉快な出来事が起こったときにそのなかの問題だけに意識が集中し、不安や苛立ちがつのってしまうのです。

いや、まさしくこれです。
これは、どんな人にも必要な生き抜く力と言えますね。

 

この本から学んだこと

 

この本は、母娘関係に悩むお子さんのために書かれています。
でも、同時にお母さんのための本でもあります。

健康的な母娘関係を築いていくため、そのためにお母さんに大切なのは、

  • 自分の夫婦関係や育ちを見つめ直して改善する
  • 母娘ともに3つの自立を目指す

家族の問題は、全て夫婦関係に起因します。

私の両親はあまりコミュニケーションが円滑ではなかったので、私と母も同じような関係になりました。

母は父に言いたいことを言えないから、そのグチを私にこぼしていました。
私は、「結婚なんてするもんじゃない。」という価値観を身につけました。

子どもは真っ白なキャンバスなので、親が発した言葉に簡単に染まり、その言葉通りの価値観を身につけていきます。
そして、世代間で受け継がれがちです。

そういった負のループを自分の代で断ち切るには、「自立」が必要不可欠です。
特に精神的な自立。

これは、お母さんだけじゃなくて娘にとっても必要なこと。
お互いが自立してお互いの人生を歩んでいく。

ちょっと冷たいようにも感じますが、適度な距離感が大事ですよね。

例えば、本当に信頼している友人とは、どんなに期間が空いて会っても久しぶりな感じがしないじゃないですか。
それと似た感覚です(笑)

母娘だからっていつもべったりしている必要はありません。
母も娘ももっと自由になっていいのです。

 

まとめ

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親はいつだって子育てに一生懸命!
だけど、親も人間だから間違えることもあるし、無意識で子どもを傷つけてしまう時もあります。

ただ、子どもに人生を楽しんで歩んでほしいと考えるようだったら、ちょっと手と気を抜いてみてもいいのかもしれません。

だいたいこのことは何とかなるし、
心配してることの90%は起こらないらしいですし
、極論なるようにしかならないのが人生です。

娘に色んな呪文をかけて縛ってしまう母親というのは、自分のことや娘のこと、家族のことで心配事がたくさんあるのでしょう。
家族のこと全部背負っているのでしょう。

それをちょっと手放すことができるようになったら、少しはラクになるかもしれませんね。

娘であるあなたがこの本を読んで、どう行動するかは自由です。
だけど、あなたがあなた自身のために行動することは、いずれお母さんのこともラクにすることに繋がるのでしょう。

私もワクチンを打ったら約2年ぶりに帰省しようと思います。

 

 

 

 

【感想文・書評】名言の宝庫「夢をかなえるゾウ4」で心をスッキリさせよう!

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「最近、なかなか本も読めていないな。」
「これ、、けっこうな分厚さだな。」

と思いながら読み始めたら、一気に読めちゃいました。

今の私にハマるポイントが沢山あったからだと思います。

子育てに関する本なのかと言うとそうじゃないかもしれません。
でも、子育てに活かせるような気もします。

今回は「夢をかなえるゾウ4」を紹介させていただきます!

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「親である前に自分の人生って?自分自身の夢ってなんだっけ?」
「我が子はどんな夢を持っているのか?」
といったことを考えたことがある方には、何かしらのヒントがあると思います。

 

水野敬也さんのプロフィール

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  • 1976年・愛知県生まれ
  • 慶応義塾大学経済学部卒業
  • 処女作「ウケる技術」が25万部のベストセラーになる
  • 「夢をかなえるゾウ」シリーズは代表作

本作は「夢を手放す」ことも大きなテーマになっていますが、このテーマを設けた理由は、水野さん自身が夢を次々にかなえても幸せにならなかったから、なのです。

詳しくは、以下のインタビューの記事を読んでみてください。

水野敬也さんは夢を叶えても幸せにならなかった? 『夢をかなえるゾウ4』から見る夢の手放し方 | ダ・ヴィンチニュース 

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本はもちろんのこと、このインタビューにも感銘を受けた私。

頑張った、葛藤した、結果的にトライしたけれどやめてしまったときは、その苦しみを乗り越えるための選択肢があってもいいのかなと思うんですよ。結婚する・しないを選ぶということよりも、どっちを選んでも幸せだし、どっちにも苦しみはあるという風に僕は感じています。
(夢を手放す時の例として結婚や婚活が前出しているために、結婚の話になっています)

この文章を読んだ時の「これね!!!!!!!」たるや。

そして、

一度手放しても気持ちが変わったらまた戻ってきていいと思っています。夢から降りたら戻れないという恐怖が、また夢という競技に強制参加させてしまいがちですが、本質的にはどっちでも大丈夫だし、自分が思い込んでいる固定概念のようなものを崩してあげるのも大切ですよね。

これには1000回は軽く頷きました。

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この本はとても本質的な内容なので、哲学書を読んでいるような感覚を覚えます。

割と軽い気持ちで読み始めましたが、結果感銘を受け水野さんのTwitterも速攻でフォロー。
お子さんへの接し方にも確実に影響を及ぼすと感じています。

 

本の概要

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目次がありません。
読書をする時にまず目次に目を通す派の私には、驚きポイント。
その代わり途中で「本書の使い方」というコーナーがあります。「物語調の読みやすい実用書」と言うと分かりやすいでしょうか・・・?(笑)

物語は、一つの家族、その中でもお父さん(夫)を中心に進んでいきます。
末期の癌を宣告されたお父さんが、ガネーシャや死神に助けられながら、残された時間で夢をかなえるためにどうするか。
全体の2/3程がこのストーリー。

そして、残りは「夢を手放すこと」について。

印象的な言葉たち

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私の気持ちとしては、全ての文章や登場人物の言葉が印象に残っているのですが、頑張って厳選しました。

本来、夢とか成功ちゅうのはな、誰でもできることを実行し続けるだけで手に入れられるもんやねん。【中略】でも、世の中のほとんどの人らは、「こんなことやって意味あるの?」とか「面倒くさい」とか言うてやらへんから、「誰にでもできることを実行し続ければ夢がかなう」ちゅう事実までたどりつけへんねんな

私自身が、今この真っ只中です。

かなえたい夢があって(しかも複数)、そのためにコツコツを積み上げている最中ですが、時々「継続は力なり」から脱落しそうになっちゃいます。

人生の最後に「幸せな人生だったな」と思いたいから、そのためにかなえたい夢があります。

その過程で達成したい目標もあります。

そのために日々努力をしていくのですが、本質的には「のんべんだらり」タイプな私。

すぐに「あ~、疲れちゃった」「少しやったけど結果が出ないから飽きちゃった」など思って手を抜いちゃうんですよね。

そこでもう一歩頑張る人が夢をかなえる。
気を引き締めよ、私!

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 そして、これは夢を手放すパートでの言葉。

え、ネタバレ?大丈夫??夢を手放すことについては水野さんがインタビューでも語っているから大丈夫か。

ある夢にこだわって、実現しようと努力し続けるんは素敵なことやけど、その夢に縛られて不幸になってもうてるなら、手放さあかんときもあるんかもな

「ふぁーーーー、そうかぁ!!!」と目から鱗でした。

なぜなら、
「夢はかなう、頑張ればかなう。」
「好きなことをしてそれが人のためになって、、楽しく頑張って夢をかなえたら幸せになれるんだ!」
と妄信してきたから。

そのことは、今も信じていますし今後も信じていくのですが、
「手放した方がいい時もあるし、自分から手放してもいいし、手放さなくてもいいし、なんだっていい」
という価値観も自分の中に共存させておくと、すごく生きやすいだろうなと思いました。

私の夢は主に仕事に関することなのですが、

  • 恋愛や結婚
  • 妊娠や出産
  • 子育て

などでも同じですよね。

どんなに「ぬくぬくと幸せ」そうな人も、実は自分では不幸だと思っているかもしれないし、並々ならぬ努力をしているのかもしれません。

どんな状態でも、自分が幸せなのかを決めるのは自分自身。
つまり、どんな状態でも「自分で自分にOKを出せていれば幸せ」なんです。

見えやすい何かを得ても、OKを出せなければ幸せではありません。

 

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2カ所目の「本書の使い方」で水野さんはこう書いています。

  • 過去の人たちが心から手に入れたいと思った夢の世界を、あなたは、今、生きています。しかし、依然として、人々の苦しみは続いています。もしかしたら、過去の人たちが経験した以上の苦しみを感じていると言えるかもしれません。
  • 「今のままでは足りない」「あれを持っていなければ自分は幸せになれない」という強固な思いがあり、その思いにいつも駆り立てられてるからです。
  • すべての人の目的は「幸せになること」であり、夢をかなえることは一つの手段にすぎません。
  • 「夢のかなえ方」と「夢の手放し方」の両方を学べ、選べるようになることは、後悔しない人生を送る上で最大の助けとなるでしょう。

本当にそう、そうですね。「選べるようになる」ことがいかに大切か。
夢をかなえることに執着すると、いざ上手くいかない時にとても苦しくなってしまいます。
それって、結局自分の人生の主導権を自分で握れていないのと同じこと。
主導権は自分で握る。そのためにも選択肢を作って自分で選択していく。大切です。

そして、子どもにも「自分で考えて自分で選択していくんだよ」と伝えていくことも。

本書の教えを子育てに活かすとしたら?

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子どもがいない私が申し上げるのは恐縮至極ですが、
もし子どもが生きがいになっていたり、我が子に歩んでほしい人生が決まり過ぎている親御様は、「夢の手放し方」を知って頭の片隅に置いておくことも同時に必要かもしれません。

子どもの人生は子どものもので、子どもにとっての幸せは子どもが決めることだから。
同時に、親には親自身の人生と幸せがあるから。
想うがゆえに他者(子ども)を自分の人生に組み込み過ぎてしまうと、子どもが思うように動いてくれなかった時に、大きな不幸を感じることになってしまいます。

子どもが小さい頃は、とにかく存在自体を肯定。子どもの自己肯定感や自己効力感の基盤を作る。

大きくなってきたら、「あなたの夢はかなう。かなえたい夢を見つけて努力をしていけばきっとかなう」と励まして送り出す。

そして、その過程で傷つき落ち込んで家に帰ってくることがあったら、温かく向かい入れてあげて欲しいのです

そして、親が自分の人生を幸せに生きている背中をみせてあげてください。
それが、子育ての全てなんじゃないかなと思うくらい。

子育てって、哲学そのものですね。
子育てしたら人間力上がる説、そりゃそうだろうな、すごいことだ。
と、独り身の私は切に感じます(笑)

 

まとめ

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「自分の夢をかなえるために100%努力する、そして、手放す時もある」という真理は、自分の人生のみならず子育ての方針や子どもへの接し方にも大きな影響を与えるでしょう。

「夢を持って努力することは素晴らしい」は、手放しで認めることができるけれど、「その夢を途中でやめてもいいんだよ」を認めるのは、ちょっと勇気がいること。
本当は同じことなのだけど。

自由度は上がっているはずの現代は、なぜか重苦しい空気が漂いがち。
そんな時代を軽やかに生きていきたい方は、「夢をかなるゾウ4」を読んでみてください。
きっと、「わあ、そっか~!」と思うところがたくさんあると思います。

 

 

 

 

 

 

【再びイヤイヤ期?!】4歳児の子育って実は大変!「4歳の壁」を知って親のストレスを減らしましょう

 

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ずっと前、保育の仕事を始めるより前に天使の4歳という言葉を知りました。

2~3歳のイヤイヤ期を経て、親子の意思疎通もかなり取りやすくなる頃。
今まで積み重ねてきたことが形として出てきて、親としても喜びを感じる瞬間が増える時期でしょう。

一方で、最近知った「4歳の壁」という言葉。
なぜ知ったかというと、私自身が4歳のお子さんのシッティングで悩んでネットで情報を色々集めたからです。

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イヤイヤ期も大変だったけれど、仕組みや道理はもっと単純でした。
でも、4歳のイヤイヤはもっと複雑。
大人側の対応にも熟練度が求められます。あと感情コントロール力も・・・。

今回は、ベビーシッターも困った子育てのケースとして、4歳の壁についての情報を共有させていただきます。

4歳の壁とは?

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子どもはどの時期も成長著しい存在ですが、4歳頃になると内面がググっと伸びてきます

4歳の壁は、子どもの発達・成長と大いに関係があります。

子どもの発達の状況

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  • 自分と他人の違いを認識し始める
  • 時間の概念が芽生え、自分の世界に「過去や未来」が存在し始める
  • 語彙が増え、大人との会話も成立するようになってくる

4~5歳くらいの子どもの脳の重さは1200~1300gで、これは大人の重さの約80%ほどに相当します。

脳が重くなるのは端的に言えば「脳が成長している」から。ただし、脳全体が均一的に成長していくわけではありません。

脳は部位によってつかさどる機能が異なります。
運動や感覚を担う部位は、早くから成長しますが言語や思考を担う部位は成長が遅く、言語野が完成するのは20歳頃と言われています。

心の中では色んなことを感じているのですが、それを分かりやすく言語化したり、自分の感覚を分析したりすることはできません。

この時期に起こりがちなこと

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子どものタイプにもよりますが、ちょっと繊細な子どもの場合は、自分の急成長に心がついていけず混乱状態になることがよくあります。

それが表に出てくると・・・

  • あかちゃんがえりのようにお母さんに執着する
  • 保育園や幼稚園に行くのを嫌がる
  • とにかく何でも嫌と言う
  • 親や友達に暴言や暴力を発する
  • 急に物怖じするようになる
  • 執着していたはずなのに、急にどうでもよくなる

などの事象になるわけです。

私の場合は、先日まで普通に楽しく保育園に通っていたお子さんが、突然週明けなどに「保育園に行きたくない」と号泣して嫌がるようになり、
夕方も私がお迎えに行くと「ママがいい!」とまた号泣。

2歳時のイヤイヤ期よりも激しい抵抗に合い、困惑しました。お母様も毎朝・毎晩執着されて大変そうな様子。

よっぽど保育園が嫌なのか、合わないお友達や先生がいるのかと考えましたが、お迎えに行くと楽しそうに遊んでいるのですね。

「これは、どう対応したらいいんだ?!」と思い色々調べて、「4歳の壁」を知るに至りました。

それまでは、小さいお子さんをシッティングすることが多かったので、私にとても

初めてのことでした。

子どもがイヤイヤになった時の対応法

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2~3歳の頃のイヤイヤ期はある意味単純です。自分でしたいことができないとか、言葉で伝えることができない、というもどかしさからの「いやーーー!」。

4歳になる自他の認識ができてくるので、自分の希望を満たすためには他人が介在することや、その他人がいつも自分の思い通りに動いてはくれないことも何となく分かった上で「でも、いやー!!」なのです。理不尽を感じて感情が爆発する感じです。

大人・子ども関わらず、相手の感情が爆発している時ほど自分は冷静にいること、同じ土俵に乗らないこと、これがとても大切です。(自戒を込めて)

  • イヤイヤになっている理由を聞く
    子どもは、自分が不安になっている、葛藤を抱えている、それを理解して受け入れてもらいたいので、そこはしっかりと受け入れ態勢を。
  • 受け入れられない内容は、理由をしっかりと伝えた上で「できない」「それは許容できない」ということを伝える

それで、大泣きになったら泣かせてあげればいいですし、ご飯を拒否したら1食くらい抜いちゃってもいいですよね。

「自分や人を危険にさらしたり、大きな迷惑をかけたりすること」以外は、親と子どもお互いのことを大目に見てあげればいい。

子どもの感情の爆発に飲まれて同じテンションになってしまうと、
「前はもっと聞き分けがよかったのになんで?!」
「イヤイヤ期がやっと終わったと思っていたのに!」
と、イライラしていまいます。

「この感情の爆発も成長過程の一つなんだ。このイヤイヤは安心を得て次のステップに行くための手段なんだ。」
と考えて、甘えさせてあげてください。

一つだけ注意していただきたいのは、例えば「保育園に行きたくない」と言い出した子どもに「でも、保育園行ったら楽しいよ」と、第一声で子どもの気持ちを否定しないようにすることです。

実際には行ってしまえば楽しんでいたりします。でも、今は「行きたくない」と思っているのですね。
そして、信頼している人にその気持ちを分かってほしい、共感してほしくて言っているのです。

だから、ここでまず大事なのは「そうか、行きたくないんだね」と共感すること。それから理由を聞いたり、行く必要があるということを説明する、という段階に移っていきます。

「保育園行きたくない」
「でも、いつも楽しそうに遊んでいるじゃない。行ったら楽しいよ」
「楽しくない!行きたくないの!!」

となってくると、泥試合。

子どもは、揺れながら成長していきます。
大人も揺れながら親として成長していきます。

親がストレスをためないために必要なこと

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とにかく完璧主義にならない!

私は、シッティングにおいてかなり完璧主義の傾向があります。
だって、仕事だから。

お金をいただいてやっている以上、プロとしてその場のタスクは完璧な状態にしてお引渡しをしたい。むしろ、それで当たり前という感覚です。

でも、それで扱っているのは生身の人間で。しかも子ども。
そんなね、こっちが思うようになんて動いてくれません。
私が完璧を求めることで、子さんにストレスが溜まってしまっては元も子もありません

親の場合は、我が子のことを想うが故に完璧主義になるのではないでしょうか。

「成長のためにご飯をちゃんと食べてほしい」
「お友達と仲良くしてほしい」
「挨拶はちゃんとできるように」

想いがあって教育方針もあるからこそ、日々に妥協ができなくなるのはあると思います。
それに、一生懸命作ったご飯を残されたりしたら普通にイライラしますよね。

ご飯を丁寧に作らなくてもいいし、
毎日一定量を食べさせなくてもいいし、
白米だけの日があってもいいし、
YouTubeに子守りをしてもらう時があってもいいし、
子どもとガッチリケンカしちゃう日があってもいいし、
親業を閉店ガラガラしちゃったっていいし、
お風呂を翌朝に回しちゃったっていいし、
夜更かしする平日があったっていいし、
朝ごはん食べないで園に行ったっていいし、
絵本を毎日読んであげなくたっていい。

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心が揺れている4歳児にとっては、これらを後回しにしても大好きな親が面と向かって自分の話を聞いてくれることの方が大事だったりします。

人間のキャパには限界があるから、今の大事なことのために他を省いたっていい。
全てを完璧にこなす必要はありません。

まとめ

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4歳の壁は、親をけっこう疲弊させます。
それは、子どもの心が大きく成長する時だから。急成長にともなって子どもの心も揺れているから

それを知っているだけでも、大人側の心のゆとりが違ってきます。

あなたのお子さんがある日「保育園に行きたくない。お友達と遊びたくない。」と言い始めたら、「あ、これか。来たな。」と思ってください。

そして、とりあえず冷凍ご飯と冷凍食品を多めに用意して、お子さんの好きなお菓子も多めに用意して「はい、どうしましたか?」と、どーんと向いあってみてください。

あ、ご自分を癒してくれるお菓子やおつまみのご用意も忘れずに。

自分をいかに疲れさせないか。親子で一緒にいる時はいかに「心がラクチンな状態で過ごせるか」を意識してみてくださいね。

【感想文・書評】実はあなたも当てはまるかも!?に気づかせてくれる本「気づけない毒親」

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あなたは、毒親という言葉に触れるとどう感じますか?
私はけっこうな抵抗を感じます。

普段、多くの保護者の方にお会いしお話もしていて、皆さんが一生懸命子育てをしていることを知っているからです。

でも、最近、プライベートである出来事があり、「あれ?もしかして毒親って普通の親のこと?」と認識するに至りました。

即Amazonで数冊の本を購入。読む、読む、読む。

今回は、その中の1冊「気づけない毒親」という本をご紹介します。

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著者 高橋リエさんのプロフィール

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  • 母娘謎解きカウンセラー
  • 30代半ばに結婚・出産し、子育てにつまづき、子どもの不登校などを経験して初めて、自分が重度のアダルトチルドレンだと気がついた
  • 自分の問題と向き合うのと同時に、2008年より心理学および心理療法を本格的に学び、都内メンタルクリニックを経て、2012年より機能不全家族で育った女性達、とりわけ毒親に悩む方向けにカウンセリングサロンをスタート
  • 本書以外の著書に「お母さん、私を自由にして!」(飛鳥新社)、「恋愛低体温症」(総合法令出版)など

高橋さんは今の私と近い年齢、つまり40代で心理学の勉強を本格的に始めたようです。

それってすごい行動力!
きっかけは人生でのつまづきかもしれませんが、それを原動力にして「過去や今の自分の様な人を助けたい」という活動をするまでに至るのは、高橋さん自身が意思や使命感を持っていたからだと思います。
素晴らしいですね。

 

本の概要

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?

前半部分

前半は「毒親ってどんな親?」ということを解説しています。

自分の毒親度を知るためのチェック表もあるのですが、私の親は毒親なのではないか?」という疑問を持っている方も読める内容です。

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というのも、親本人もその子どもも、自分が「毒親」だとも「毒親育ち」だとも自覚のないことが多いのです。

 

高橋さん曰く、

子どもが成人後、親密な人間関係を築きにくいとか、人間関係を避けてしまう、自分の子育てでつまずく

こういったことで、「自分は毒親育ちだったんだ」と気が付くことが多いそうです。

そして、そんな子どもに責められて「自分は一生懸命子育てをしてきたのに、なんで責められるのだろう」と親も疑問を持つ。

何かきっかけがないと、親子ともになかなか気が付けません。

因みに、高橋さんによる毒親の定義は、

不安が強く、強迫観念から子どもをコントロールしがちで、子どもの気持ちを思いやれない親

これは、納得ですね。

毒親って、子どものことをきつく叱ったりと恐怖で支配する親ばかりではなく、けっこう普通の親なのです。

子どものことを心配しない親はいませんから。

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親の不安が強いということで、親自身の育ちにも同じような過去があることが多いでしょう。

普通に見える親が毒親、普通に育ったつもりがアダルトチルドレンになっていた。
これは「普通」にそこにある状況です。

後半部分

実際にどんな親子がいるのか、家族の関係を良くしていくためにはまずどうしたらいいかについて書かれています。

その中で、個人的に「うん、うん」と深く納得した2か所をご紹介します。

①親に本心を伝える

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 親に本心を伝えられていない人は多いですが、そもそも自分の本心に気が付いていない人も多いそうです。

「怒りイライラ」するのは実は「悲しくて怖い」ということを、自分でもなかなか認識できないもの。

人間関係のあらゆる問題は「自分の本当の気持ちを、相手が分かるように伝えていない」ことが原因

とあるのですが、本当にそこに尽きます。
人が持つ悩みは全て人間関係に関すること、そして、それはコミュニケーションに問題があるから。

子どもの将来を本当に心配するのであれば、支配しようとするのではなく、子どもが子ども自身の本心をいつでも親に話せるような環境を作ってあげることが大切なのでしょう。

良かれと思って先回りをして安全な道を作り、そこだけを歩んでいくように子どもに強制することは、子どもの将来の人間関係に問題を生じさせると認識しておく必要があります。

②親の価値観が変わると、子どもが変わる

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ここだけの話、私は感覚が柔軟な方だと思っていたのですが、この一文を読んだことで「あーーー!私も旧型人間だ!」と自覚しました。

今はもう、頑張らなくても、我慢しなくても、競争に勝たなくても、人に評価されなくても、人に好かれなくても、生きていけるのです

私は昭和54年生まれ、もっと昭和ど真ん中の親に育てられたので、価値観の土台は「昭和」です。

でも、今は平成も終わって令和。3つ目の元号を経験中で時代の変化を感じてます。が、現実世界の変化は年々速くそしてダイナミックになってきています。

そんな時に、親が親の感覚だけを頼りに子育てをしていくと、今を生きる子どもとはズレが生じてきます。

そもそも、親子も別の人間なので価値観だって違います。価値観も生きている時代も違うのだから、親が子どものことをコントロールなんてできるわけがないのです。

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親も自分の人生を楽しんで、その姿を子どもに見せるのが1番の教育なのだろうなと感じています。

この本からの学び

ズバリ、子育てをするには勉強が必要、ということを学びました。

それは何か特別な教育法について学ぶということではなくて、

  • 今がどういう時代で、子どもや若者がどんな感覚を持っているのか
  • 自分が持っている価値観の洗い出し
  • コミュニケーション

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偉そうに書いていますが、これは私自身が今思っていることです。
お子さんと関わる仕事していて、上記のようなことを学んでいないとズレたシッティングをしてしまうなと感じました。

それは親御様も同じでしょう。

子育って日々が感情労働だと思うのです。相手(子ども)の感情を扱うために自分(親)の感情をうまく扱う必要があり、ストレスが溜まりやすい。

これを上手にできるようになったらコミュニケーションのプロですし、逆に上手にできなくても当たり前です。

子育てはうまくいかなくて当たり前ですが、子どもも自分も幸せになりたかったら、「過度な心配や不安」を手放すこと、手放すために勉強をしてみること、そんなことが大切なのではないでしょうか。

まとめ

毒親って特別に「悪」な親ではありません。
子どものことをとても大切に想っていて、子育てに一生懸命な親です。

その一生懸命さをちょっと自分の方に向けてあげられたらいいですね。まずは自分のことを大切にする気持ちになれたらいいですね。

それが、結果的には子どものことも幸せにします。

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結論として申し上げたいのは、「毒親」というネーミング変えませんか?ということです(笑)
まだ新しい候補は浮かんでいませんが。

とりあえず、私も今一度親とお酒を飲みながらお互いの本音を話合いたいなと思います。

これを読んでくださったあなたもよろしければ。

 

 

【感想文・書評】賛否両論?!大人も学べる子どもへの本「メシが食える大人になる!よのなかルールブック」

親が子どもに対して本当に望むのは、「幸せな人生を歩むこと」
どの親もそれを望んでいると思います。
ただ、親も人間。子どもの心配を一生していく覚悟はありつつも、安心もほしい。
子どもが「メシが食える大人」になったら、少し安心かもしれませんね。

タイトルに堂々と「メシが食える大人になる!」と書かれたこの本は、子どもに向けた本です。
大人であれば15分ほどで読むことができるので、一度読んでみてはいかがでしょうか?
意外と自分が学べるのと同時に、子育てや子どもに望むことを今一度考えるきっかけになるかもしれません。

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今回は「メシが食える大人になる!よのなかルールブック」を紹介させていただきます。

 

著書高濱正伸さんのプロフィール

  • 1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、3浪を経て東京大学農学部に入学。1990年同大学院修士課程修了
  • 1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立
  • 現在は、算数リンピックの委員会理事も務めている
  • 親向けにおこなっている講演会は、毎回キャンセル待ちが出るほどの盛況っぷり
  • TBSの「情熱大陸」、テレビ東京の「カンブリア宮殿」などのテレビ番組にも多数出演
  • 著書の数は、保護者向け・子ども向けと多数あり、主なものは『小3までに育てたい算数脳』、『「生きる力」をはぐくむ子育て』、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』など

高濱さんは、大学院を出てから講師をしていました。教えるという仕事はとても楽しくその魅力にハマっていく一方で、日本の教育業界には疑問を膨らませていったそうです。

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「この国はメシが食えない大人を大量生産している。」
「じゃあ、自分がメシが食える大人を大量生産する!」という意識のもとに、花まる学習会を立ち上げました。

なので、数ある著書のタイトルにも「メシが食える大人になる」という表現が多用されています。

高濱さんは、過去に出演した情熱大陸の中で、

高学歴じゃないと食えないなんてちっとも思っていないし、いずれどんな道でもいいから自分で食う道を探したらほんとにオッケーなわけで。
(引用元:mbs動画イズム内記事)

と言っています。花まる学習会では「なぜ学び、何を学ぶのか」という勉強に臨む姿勢そのものから教えているそうです。

 

概要とピックアップポイント

いつもは、この辺りで本の概要をお伝えしているのですが、この本は、それを紹介するまでもなく読んでしまえます(笑)

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【重要】この眉間が可愛い過ぎる!

  • 子ども向けの本なので、イラストが多め、言葉は少ない、語り掛けるような文体
  • 表現はやや抽象的なので、子どもは何度も読み段々実践していけるようになる
  • 大人にも十分通用する内容

ということで、読むのみでしたら子どもだけでできます。実践が子どもにとっては、そして大人になっても難しいので、一緒に実践したり、親が実現に向けて頑張っている姿を見せるのもいい方法だなと思います。

付箋を貼ったポイントと、その感想

  1. 人生の主役は自分自身。人生の進路は自分で決める
  2. 変わることを恐れない&冒険する勇気をもつ
  3. すぐに「きらい」「にがて」と言って自分の世界をせばめない
  4. 見た目ではなく中身で勝負する人になる
  5. いいもにたくさんふれて「感じる心」をみがく
  6. まず努力すること。努力が結果につながり、結果が自信をうむ
  7. 努力が報われるとは限らない。それでも、努力しつづける
  8. 「わかってもらえない」とは言わない
  9. 自分のことばで話せる人

子どもが自分で人生の舵取りをして、自活できていたら(つまり、メシが食える状態にある)、親としてこんなに安心なことはありません。

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「子育てにおいて親が安心を求めるなんて」という考えもありますが、親だって人間。安心を求めて当然です。そのために何をどうするかが大切ですよね。

この本には、子どもが「幸せな人生」を歩んでいくために必要なことがたくさん書かれているのですが、2.や3.は親や大人にとっても耳に痛い内容なのではないでしょうか?かくいう私も「いたっ!いたたたた‥」という感じです(笑)

人間は、年齢を重ねるとどうしても保守的になりますし、自分が得た経験が最良だと思う傾向があります。
時代はどんどん変わるわけで、その時によって「最良」も変わってきます(そもそも最良などというものがあるかは置いておいて)。
なので、変化を恐れず冒険する勇気をまずは親自身が持ち、すぐに「苦手」「きらい」と言わずに新しいことにチャレンジする姿勢を子どもに見せていくことが、とても大切だと感じます。
それを見ている子どもは多くのことを学ぶでしょう。

親自身が人生を楽しんでいるところを見せるのが一番の教育法だと、私は常々考えているのですが、例えば嫌々仕事をしていたら、それってかなり難しいことになってしまいます。
だからこそ、まずは親が人からどう見られるかを気にするのではなく(4.)、自分自身の心が震えることに焦点をあて続ける、そういった心のトレーニングも大事だと思います。
子どもって、本来は人の目や外見なんて気にしていないですし、新しいことが大好き!
それにブレーキをかけるのは実は親や大人なのかもしれません(もちろん子を想うがゆえなのですが)。

「そんなブレーキは必要ないんだよ」ということを、親が自分の生き方を見せることで教えていってほしいですし、子どもがチャンレンジしていく対象を一緒に探してほしいなと強く思います。ぜひ色んなものを見る経験を積ませてあげてください(5.)。

好きなことや興味があるものを見つけさえすれば、子どもは勝手に努力をしてくれます
好きなことに夢中になっているだけなので、本人は努力だと思っていないでしょう。大人でも同じですよね。いわゆるフロー状態。

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そして、好きなこと、それをしている自分、それを言葉で表現することができたら、どんな時代になってもどこに行っても通用すると思います。
日本人は自己表現が不得意です。言葉にしなくても察し合うことができるのは素晴らしい文化ですが、今の子どもが活躍する時代は、異なるバックグランドを持つ人たちが当たり前に共存していきます、今よりもっと。表現力やコミュニケーション力は必要不可欠です。

成長するにつれ、好きなことに付随する「努力」が必要になってきますが、それだって本来的には楽しいことのはず。
この本の中では、努力をすることややり遂げることを少し厳しい言葉で表現していますが、世の中に出れば厳しさがあって当たり前。
その前提には親の存在があります。とはいっても、親にできることは、努力したいくらい好きなことを見つけるきっかけを提供してあげるところまでかなと思います。

背中で教えられる生き方をしていきたい

この本では、こういった項目が全部で50個出てきます。
端的な言葉で表現しているので、読み手が抱く印象も様々だと思います。
Amazonのレビューを見ていると、

  • 実は大人向けの本
  • 内容が薄い

といったものが複数ありました。両方の感想とも「確かに」と思います。
言葉自体は(悪く言えば)ありふれています。「何をいまさらそんなこと」と思っても不思議ではありません。
ですが、それらの言葉を子どもに対して提供していることと、実は大人だってできていないでしょ、というのが重要ポイントだと個人的には思います。

この本を子どもと一緒に読みながら、恐らく子どもは最初は意味が分からないと思うので、親子で一緒に実践していくのです。
そのための案内書なのではないでしょうか。

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だって、自由で幸せな人生を歩むためには、「メシが食える」は前提条件だから。

私自身、できていないことがたくさん。
でも、関わっている子ども達にはのびのび育ち自由な人生に羽ばたいていって欲しいと心から思っていますし、自分自身ももっともっと人生を楽しくしていきたいと考えています。
だから、まずは、私がこの本の中のことをやっていこう。その様子を子どもたちにも見せていこう、そう思っています。

 

まとめ

今回は、何だか説教くさい記事となりました。すみません。たぎる思いが出てきてしまってついつい。
それだけ内容が実は重いし、考えも様々に広がっていく本でした。

「メシが食える大人になる!」という表現には、賛否両論あるでしょうね。

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私自身は、この表現はアリだと思っています。
高濱さんは、別に「お金持ちになれ」と言っているわけではありません。
「自分の人生に責任を持ったうえで、自由に生きろ」と言っているのだと私は理解しています。

さかなクンのように、好きなことを突き詰めていった結果、その道の第一人者になった人もいれば、ある俳優さんのように、大好きな俳優業を続けるために飲食店の経営をしてそちらでお金をしっかり稼ぐ、という人もいます。
「食べられているかどうか」って、とても大事なこと。

親がそこを心配するのももっともだし、それが親の役割と言ってもいいと思います。
だからこそ、何でもいつでも先回りしてお膳立てするのではなく、逞しく育っていくためのお手伝いをしていただきたいです。

同じように感じていらっしゃる方は、この本を親子で一緒に読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【感想文・書評】読むだけで子育ての悩みが激減する本「佐々木正美の子育て百科②~入園・入学後子どもの心はどう成長するか~」

無我夢中で子育てをしているうちに、気が付いたら幼稚園や保育園に入園する、そして、小学校に入学する年齢になっている。
子どもの成長って本当に早い。

早いけれど、それと共に親の悩みも次々と出てきます。中でも子どもの心の育ちに関する悩みや困りごとは、延々と続いてくのではないでしょうか?
私自身は、1歳前後から見てきたお子さんが4歳や5歳になってきて、シッターとしての悩みも身体の安全から内面的なものに移行していっているのを実感しています。

この本は、児童精神医学会のレジェンドである佐々木正美先生の言葉を集めたものです。
一社会人としても、生涯現役で活動された佐々木さんの姿勢には感銘を受けますが、佐々木さんのその豊富な臨床経験から発せられる言葉は、とても重みがあり、同時に温かさもあります。
子育てで悩むことが増えたな、我が子の将来に不安を感じるな、という方は、この本を読むと身がしまる思いを感じるでしょうし、ホッともできると思います。

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今回は、「佐々木正美の子育て百科②」を紹介させていただきます。

 

 

佐々木正美さんのプロフィール

  • 1935年前橋市生まれ。新潟大学医学部卒業後、ブリティッシュ・コロンビアア大学医学部児童精神科に留学
  • 帰国後、国立秩父学園・東京大学精神科・東京女子医科大学小児科勤務を経て、77年、小児医療相談センター所長に就任。
  • 95年から、横浜市総合リハビリテーションセンターに勤務。97年、川崎医療福祉大学教授に就任し、以後2003年から亡くなる2017年まで特任教授・客員教授となる。
  • ノースカロライナ大学精神科でTEACCH(自閉症の療育支援プログラム)を学んだことをきっかけに、その行動研究に携わり、日本での普及に努める。
  • 子育て・療育の講演やセミナー、保育園・幼稚園の勉強会などを全国各地で定期的・継続的におこなう。
  • 2017年6月に81歳で逝去

とにかく経歴がすごいです!亡くなる2年前に大学の客員教授に就任するなど、そのバイタリティからして只者ではない。

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使命感のあることをお仕事にしている人ならではのパワーがあるのだろうな、好きなことを仕事にしている人は、頑張るつもりなく頑張れるのだろうな、私もそうありたいなと、佐々木さんの経歴を見ていると感じます。

著書も多数で、その数何と100冊以上。「子供へのまなざし」3部作「はじまりは愛着から」などが代表的で、シッティング先のご家庭でも本棚に置かれているのをよく見かけます。

本書の概要

この本は、佐々木さんが1994年から2017年まで顧問をしていた、子育て協会の小冊子から選択して構成・編集したものです。
佐々木さんの子育て哲学のエッセンスを集めたものなので、全ての項目がそのまま学びになります。

  • 第1章と第2章では、子どもの自己肯定感を育むことや、子どもの心が成長するにはどのような環境が望ましいか、ということが書かれています。概念的な内容でありながら,身に覚えのある親も多いでしょう
  • 第3章では親からの、第4章では保育者や教師からの悩みや相談に佐々木さんが答えていきます
  • 最後の第5章では、子どもと接する仕事をしている人が心しておくことが書かれています。自閉症の子どもへの対応法なども具体的なので、保育者や教師などは、自分がこれから何を勉強すべきかも分かり、とても学びのある内容です

親・保育者・教師など、どの目線から読むかによって強く響く箇所は違ってくるかもしれません。
私はベビーシッターなので、親でもないし保育士さんや先生でもない。その中間的な立場であるがゆえに、親の悩みも保育者や教師の悩みも両方分かるなと思いながら読みました。

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今の日本、特に都市部では核家族化が顕著で、かつご近所とのつながりも希薄になっています。
そんな中で親は孤軍奮闘するわけですが、でも、親の手だけで育てることなんて不可能ですし、そうしてはいけないと佐々木さんは言っています。多くの人と触れ合い色々な愛情を知ることで、子どもはのびのびと育っていくのであって、その時に重要になるのは保育施設や学校です。
つまり、親と園や学校が協力して子どもを育てていく。
親には親の愛情や役割があり、保育者や教師にもある。それが何なのか、というのをこの本は分かりやすく書いてくれています。

感想・気づき

私がこの本から得た最大の学びは「人間関係が全てである」ということです。

子どもの中にまず育ててあげなければいけないもの、それは人との関係が豊かに、自由に持てるということです。それが何よりも大切なのです。

本当にそう。子どもの世界に限らず、老若男女全ての人に共通していることですよね。
全ての悩みは人間関係から生じると言われますが、その逆もしかりということ。親や大人が子どもに提供できる最大のギフトは「豊かな人間関係」なのです。

日々生きていることが楽しい、幸福だという人は、人間関係が楽しい人です。
その人の生活空間の中に楽しい人間関係を持っている人です。

不登校の生徒たちは勉強のできる子が多いのです。勉強ができることで学校が楽しくなるわけではないのです。人間関係が楽しいから園や学校が楽しい。

人間関係をいきいきと持てなかったら、生きていること自体が楽しくなくなるのです。

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40歳独身、一人で過ごすことにもかなり慣れていますが、だからと言って独りで生きていけるわけではありません。
友人やお客様、そして、日々シッティングをしているお子さんたちが居てくれるから、私は明日を楽しみにすることができるのです。
大人がそうであるように、子どもには今の人間関係を謳歌し、将来の人間関係を楽しみにしていて欲しいですね。

佐々木さんが影響を受けてきた方たちの中でも代表的な一人、アメリカの精神科医・社会心理学者ハリー・スタック・サリヴァンの言葉が染みわたります。

人は自分の意味や価値を人間関係の中に実感することができる

親子は一番身近な人間関係

親は子どもに愛情があり、そこには子どもの将来の幸せを想う気持ちが多分に含まれています。とても大切な愛情だけれど、それが全てではない。
ということを佐々木さんは言っています。

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子どもというのは、小さければ小さいほど、今幸福でなければ、将来に夢や希望はぜったいに持てないんですね。今苦しくても、頑張って行けば将来は幸福なんだ、というのは大人の感情ですから。

そうそう、単純なことなのに、大人になって数十年たつと、子どものこの単純かつ純粋な心根(表現が合っているか不安)を忘れてしまうんだなと実感して、グサグサ来ました。

同時に、佐々木さんは

今苦しくても頑張れば将来幸福になるという気持ちが強いご両親がいらっしゃればいらっしゃるほど、今を幸福にしてくれる人に預けなくてはいけない

とも言っています。おじいちゃんやおばあちゃんの愛情をたくさんもらわなくてはならない、と。それは園や学校も同様でしょう。

性役割(gender role)の向こう側

豊かな人間関係を築くには、友人や他人のことを信じる力が必要です。
人のことを信じるには、まず自分のことを信じる

子どもというのは、お母さんをどのくらい信じることができるかというのが、自分をどのくらい信じることができるかにつながるんです。お母さんと言ったときには、必ず陰にお父さんがいるということを先ほどから申し上げています。お母さんをどのくらい信じることができるかということと、自分をどのくらい信じることができるかというのは、表裏一体なんですね。

 自分を信じる(自己肯定感や自己効力感)ことの前提には、お母さんの存在があります。
家庭は子どもにとっての安全基地であり、絶対的な安心感と癒しがある場所です。その象徴はお母さん。
お母さんが安らぎや癒しを最大限発揮することができる前提には、お父さんの存在があります。

お父さんに頼りがいがあるときに、お母さんはやさしさ、母性性を発揮できるのです。
お父さんに頼りがいがないと、お母さんは子どもに傾斜していきます。子供に過剰期待していくのです。

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 私は性別による役割分担があまり好きではありません。今や女性だって男性と同じように仕事をする時代。
子育てのオペレーションだって、母乳での授乳以外はお父さんだって何でもできる。家事も同様。

そう思っている人間ですが、もっと根本的な部分では母と父の違いはあるのだろうと感じています。自分の実体験から。

私の両親は(当時は多かった)お見合い結婚です。
幼い頃から、自分の父と母にあまり信頼関係がないなと感じていました。というか、母が父のことを信頼していなかったのです。

  • 第一子である私が産まれる瞬間も飲んだくれていた
  • 結婚前から借金があったことが後に分かった
  • 自分の機嫌の波を家族にぶつける

こういったことを母は小学生の私に愚痴るのですね(笑)
当然ながら私は父に対して不信感を持つようになりますし、仲が良くないように見える両親の関係性に悲しい気持ちを持っていました。
そして、私は自分にいまいち自信を持てない時期を長く過ごしてきました。人の顔色が気になるし、人から自分がどう思われているのかばかりが気になっていました。

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どうしてもそうなってしまう。父にもっとしっかりしてほしかったです。家族にとっての精神的な屋台骨になってほしかったです。母を毎日幸せな気持ちにしてあげてほしかったです。

というふうに子どもは繊細に感じますし、影響を受けるのです。
子どもが自分を信じ人のことを信じ、豊かな人間関係を持てるようになるためには、両親の関係性が大きな影響を与えます

これは真実だと思いますし、佐々木さんはそのことをよく分かっていらっしゃるからこそ、この本の中でも繰り返しお話しているのでしょう。

最後に

子どもが幸福な人生を歩んでいくのに必要なのは豊かな人間関係。
子どもが将来持つ人間関係には、家族関係(夫婦関係)が色濃く反映される。
子どもは、まず家庭の中に安心を得てさらに多くの人の愛情にふれることで、のびのびと成長していく。

私は、ベビーシッターです。そんな私がお子さんや親御様にしてあげられることは何だろう?
個人的には、近所の世話焼きおばちゃんを目指しています(笑)

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あなたはどの目線からこの本を読んでみますか?親、祖父母、先生、保育者などなど。

自分自身にとっての学びになるのはもちろんのこと、この本を読むと、目の前の子どもに対する接し方や気持ちの持ちようにも、変化が生じるかもしれません。
よろしければご一読を。

 

【感想文・書評】子育てをしているママ・パパの辞書的な本「子育てベスト100」

子育てをしてると、困ること・悩む時がしょっちゅうありますね。
そして、コロナの影響は今後も続いていく。
そのような時に育つ我が子に、親は何をしてあげらえるのか?

2020年4月に出版された
子育てベスト100「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
この本は、現在でも多くの書店で平積みされています。

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私も、ベビーシッターの仕事をしていると、お子さんへの対応で悩むことがあります。
「こんな時はどうしたらいいだろう?」
「今の自分の対応は良くなかったような気がするけれど、何が良くなかった?」

お子さんに接する時のヒントが欲しくて、読んでみました。

 

子育てに必要なのは厳選された本当の情報

著者の加藤紀子さんは、「子育て版家庭の医学」を目指して本書を書いたそう。

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今や子育てに関する情報は星の数ほどあります。ゆえに翻弄されてしまう時もありますね。現代の忙しい親や、情報を選択するのが苦手な親に、

  • エビデンスのある情報を
  • 簡潔な言葉と整理された目次で
  • 分かりやすく伝えてくれる

そんな本です。
自分にとって必要な情報を、必要な時に見られるのはとても心強いものですね。

加藤紀子さんのプロフィール

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  • 1973年生まれ、東京大学経済学部を卒業後、KDDIにて法人営業、サービス企画に従事。
  • 夫の留学に伴い渡米。帰国後ライターとして活動。中学受験、海外大学進学、国際バカロレア、など教育分野を中心に、様々なメディアで取材・執筆を現在も続けている。
  • 一男一女の親でもある。

加藤さんは、その経験や持っている情報を元に、そして、200以上の資料や文献を読み込むという、膨大な時間と労力を重ねてこの本を執筆されたのですが、
「今は、子育てに関する情報があふれ過ぎている」と感じたのが、この本を書くきっかけの一つになった、と言っています。
それらの情報の中には、子どものためになるものもあれば、子どもに過度の負担をかけたり、子どもの気持ちをないがしろにしているものもある。
「本当に有用な情報をまとめたかった」と言う背景には、ご自身が子育てをしてきて感じたこともあるのかもしれませんね。
(ある取材の中で「子どもの将来を心配するあまり、子どもの間を無視してしまう、その落とし穴に見事に落ちてしまった経験がある」と答えています)

気になる内容は・・

目次を開いてみると、とにかく分かりやすい!

  1. コミュニケーション力をつけるには?
  2. 思考力をつけるには?
  3. 自己肯定感をつけるには?
  4. 創造力をつけるには?
  5. 学力をつけるには?
  6. 体力をつけるには?

この6個の項目に分かれていて、各項目の詳細が3~4ページずつで書かれています。

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前書きには「どこから読んでもOK」とありますが、
厳選されているだけあって、「どこも気になる、全部知りたい!」という気持ちになります。

そう、全部気になるし、全部吸収したいと思うのですが、その中でも個人的に納得感が満載、今日からシッティングでも実践していこう、と感じた項目をご紹介します。

個人的・お気に入り項目ベスト3

ベスト3 「好きなことをみつける」

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臨床心理学者のジョセフ・バーゴ博士によると、お金や名声を熱望している人よりも、純粋に好きなことに打ち込んでいる人の方が成功しやすいといいます。

「その通り、そうよね。前から感じていました」と思いつつ、
その好きなことを見つけられるかどうかは、

創造性とイノベーション教育を専門とするイギリス・ウォーリック大学のケン・ロビンソン名誉教授は、これは「機会の有無」にかかっているといいます。

との記述に、「ですよね。私は機会を提供してあげられているだろうか」とやや不安に(笑)

現代の親御様はとても忙しいので、子どもに多くの体験を積ませてあげたい気持ちはありつつ、そのための時間の確保がとても大変。
でも、ご安心ください。まずは家庭内でどうしていくかをしっかりと書いてくれています。
子どもの日々の行動の中から「好きなこと」を見つけていくそうです。

また、ちょっと意外だったのは「ひとつのことに縛られない」という部分。

国際数学オリンピックで日本人女性初の金メダルを獲得、現在は数学者でありジャズピアニストとしても活躍する中島さち子氏は、いまや「各自が自分の専門の穴をひたすら掘り下げていた時代」から「違う分野からのアプローチや他分野の専門家とのコラボレーションによって新しい知見が生み出される時代」に変わったと語ります。

こんなに多才な方に言われると思わず納得していまいますね。
複数の分野を掘り下げ横断する教育がこれからは求められますが、その土台はやはり家庭から始まるといえます。

ベスト2 「子どもの話を聞く」

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ベビーシッターの仕事をしていて、もっとも気を付けていることがこれです。(ホントは色んなことを「一番気を付けている」つもり・・)

脳機能開発が専門の東北大学、川島隆太教授が仙台に住んでいる7万人の小中高生を2010年から7年にわたり追跡調査をしたところ、「家の人にしっかり話を聞いてもらった」と答えた子は、学力が上がる傾向が見られました。

学力にも影響するのか。

傾聴は今や子育て界隈でもビジネスの世界でもよく耳にする言葉です。

その要素は

  1. 共感する(オウム返しなども使いながら)
  2. 否定しない(質問も手短に、そして、大人の意見を押しつけない)
  3. 話の内容をよく確認する(聞き流さない)

そして大切なのが、聞いてあげられる「余裕」をもつこと。
これが難しいのかな、実生活だと。(シッターでも感じるくらいなので)

心にゆとりがないと落ち着いて話を聞いてあげることができないですが、心のゆとりを持つためには訓練と時間が必要だと私は考えています。
そうすると、親(大人)の生活の仕方・生き方そのものが大切になる、というところまでいくので「ここね~~!」とグサグサきました。
そして、ベスト1に続く・・

ベスト1 「感情」をコントロールする

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知識はたくさんあるのに、感情が安定しなかったり相手の気持ちをくみとれなかったりするせいで、その能力を生かしきれない大人が増えています。

私自身にも自覚あります。

感情のコントロールはコミュニケーションに欠かせない土台であり、さまざまな人と協力し合って生きていくためにも、ぜひ身につけたいスキルです。

少子化や核家族化で、多くの人とコミュニケーションをとる機会が少ない現代では、感情のコントールも親が意識して教えていく必要があるそうです。

感情のコントロールが必要なのは、子どもだけでなく大人も同様です。
子どもが感情コントロールのスキルを身につけるためには、子どもの話をしっかり聞き受け入れることが大切。

しっかり話を聞くためには気持ちのゆとりが必要で、そのためには親自身が感情のコントロールをできるようになるのが近道。
全ては繋がっているのですね。回る回る・・。

個人的な感想

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そもそも、とっても参考になるし便利な本だと思います。
そして、読んでいくほどに「これは子育ての本であると同時に、大人育ての本なのではないか」という気持ちが強くなりました。

概要の部分でも軽く触れていますが、実は、私自身が感情のコントロールがとても苦手なのです。

  • 気持ちが高ぶると勝手に涙が出てきてしまう
  • 言いたいことがたくさんある時ほど言葉が出ない
  • 早急に白か黒かハッキリさせたくなってしまう
  • 緊張しやすい

こういったことを自分でも自覚してきたのですが、背景には私が子どもの頃の時代もあると思います。

父は昭和のバブルを経験しているサラリーマンで、子どもたちが小さい頃に家にいることはほとんどありませんでした。
たまにいても、自分の機嫌一つで子どもにすぐ大きい声をあげるタイプなので、やや繊細ちゃんの私はいつもビクビクしていました。
本当は言い返したいけど怒られるのが怖くて言えない。いつも本心を言わずにいて、親(特に父親)と安心して何でも話し合えるような関係ではありませんでした。

それが少なからず影響しているのかな、この本を読みながら気がつきました。

それ自体には、もはやいいも悪いもなくて。
きっと、昭和時代に産まれ私と同じような状況で育ち、今現役で子育てをしている方も多いでしょう。

(これは自分に対する言い聞かせ)
大事なのは、これから自分の感情とどう向き合っていくか。
そして、その姿を子どもに見せ子育てに反映させていくこと。私であればシッティングに活かしていく。

本文の中にありますが、

  • 感情にラベルをつける(どんな感情なのかを言葉にする)
  • 感情の強さを「客観視する」(俯瞰して冷静になるための時間を作る)

というのは、私自身がすぐに実行していける・していきたいことです。

また、これは「一方で」という話ですが、
子どもと接する時は、感情のコントロールをしないで思いっきり同じ土俵に立つのもあり、です。
本気で向き合ってくれる人が子どもは好き。
というのもまた事実。

大人な自分×子ども心を残した自分
のハイブリットシッターになろうと思います!

まとめ

子育てはダイエットと同じ。

ダイエット方法って、次から次へと新しいものが出てきますよね。

「痩せるには有酸素運動」⇔「有酸素運動では痩せない」
など真逆の情報も多くて、何を信じたらいいのか分からない。
子育て情報も同じような状況かなと感じる今日この頃です。

そんな時に本当に役に立つのは、
エビデンスを伴った本当の情報が、分かりやすい言葉で述べられている
そんな情報です。

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この本はそういった意味で信頼が置けるなと感じています。
迷ったりイライラした時に、繰り返し読むことになりそうです。

何ならビジネス本・コミュニケーション本としても通用しますので、
子育て中の方も、私のように子どもはいない方も、良かったら一度手に取ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子育て中のママ・パパがつい言ってしまうNGワード5つ!なぜNGなの?

「危ないから」「忙しいから」「直してほしいから」
そんな時につい言ってしまう言葉がありませんか?

子どものことを想っている、子どものためにやっている。それなのに伝わらない、動いてくれない。
子育ては試練の連続で、親の精神がどんどん削られる、、いえ、鍛えられていきます(笑)

「本当は言わない方がいいのだろうな」と思いながらつい言ってしまって、罪悪感にさいなまれている人も多いでしょう。

子育てをしている時に「使わない方がいい言葉」はあります。
それらの言葉を知って、明日からの子育てに活かしてみてください。親も子どもも気持ちが楽になりますよ。

 

 

 

子育てにおけるNGワードとは?

子どもの性格は、環境に左右される部分があります。保育の世界では子どもを囲む環境を以下の3つを中心に考えています。

  • 人的環境(保育者や友達など)
  • 物的環境(遊具、絵本、建物など)
  • 社会環境(地域社会や身近な自然など)

中でも(子どもが低年齢であればあるほど)人的環境が重要で、子どもは人から大きな影響を受けます。
それは、保育施設だけではなく家庭でも同じこと。

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親が子どもにどう接しているか、どういう言葉をかけているかが、子どもの性格や考え方に大きな影響を与えます。そして、その影響は一生続くと言っても過言ではありません。

やはり、言葉は大切ですね。

 

子育てでのNGワード5選

①泣かないで

子どもにずっと泣かれると親の心も疲れますし、状況や場所によっては「ここでは泣かないでほしい」ということもあるでしょう。
しかし、心の発達において泣いて感情を表に出すのはとても大切なことです。

また、「泣く」という行為について、男の子と女の子だと、その後受ける対応も異なることが多く、男の子は「なんで泣くの?」や「こんなことでメソメソしない。男の子でしょ」といった言葉をかけられることがよくあります。

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感情は男女関係ないのに、その扱いには男女差が生じることが多いので、特に男の子の親は注意が必要です。

大人だって、気持ちが高ぶった時にそれを正確に言葉で表現するのは難しいもの。
子どもはもっとそうなので、子どもが泣いた時は一度受け入れて共感してあげてください。
本人が言葉にできない気持ちを代弁してあげてください。
そうすることで、落ち着いて泣き止んだり、自分でも話せるようになることもよくあります。

 

②ダメ!無理!

ダメ

色んな場面で「ダメ」と言い続けていると、子どもの可能性を潰してしまうことにつながります。
実際に子育てをしていると、「ダメ!」や「やめて!」と言うこともあります。

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ただ、シッティングで多くのご家庭に伺う中で感じるのは、「ダメ」とよく言うご家庭は、子育ての物的環境が整っていないことが多い、ということ。
キッチンや階段にガードが設置されていなかったり、子どもの手が届くところに大事なものや触ってほしくないものが置かれていたり。

まずは、家庭内の環境を整えた上で、どういった時にダメと言うのかを決めておくことが大切です。

  • 子どもや周りの人が危険にさらされる時
  • 友達などを傷つける言動をした時

など、内容は各家庭の方針により少しずつ違ってくるでしょう。
大事なのは、行動を「ダメ」と禁止することはあっても、人格を否定するような言い方はしない、という点です。
「危ないからそれはしてはダメ」
「そんな危ないことをするなんて、本当にあなたはダメな子ね」
そして、何がダメなのかを本人が理解できるようになるまで説明することも大切です。

無理

脳科学者の茂木健一郎さんは「人間の脳は5歳までに出来上がる」と言っていますが、つまりこの時期に子どもは好奇心をどんどん広げ、いろんなことを学習していくのです。

「まだ難しいのでは」と心配する時もあるでしょうが、子どもの「やりたい」「気になる」などの成長意欲を阻害しないようにしたいところですね。

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本当にまだ難しいことや危ないことをしようとしている時には、「やりたいんだね」と一度気持ちを受け止めてから、「でもね」と理由をしっかり伝えてあげましょう。
時間にゆとりがあれば、それから親子で一緒に取り組むのもいいですね!

③ちゃんとしなさい

「ちゃんと」はとても抽象的な言葉です。実際のところ、大人でも言われたら困りますよね。

「ちゃんとして」と言われても子どもはどうすればいいのか分からない、よって動けない。
言っても動かない子どもを見て親はますますイライラする、という悪循環に陥ることもあります。

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そんな負のループを避けるためにも使わない方がいい言葉です。

また、大人の「ちゃんと」と、子どもの「ちゃんと」は違うことが多いのも、悪循環が生まれる原因になります。
その子なりに一生懸命やっているけれど、そう感じてあげられない、こちらの思ったレベルではないとガッカリ・イライラする。
もしかしたら、そこには「子どもをコントロールしたい」という気持ちが隠れているかもしれません。

  • 他の子や平均的な発達区分と比べて「これはできて当たり前」と考えがち
  • 人目が気になる

どうして「ちゃんと」と言ってしまうのか、本当に子どものためなのか、自分の都合で言っていないか、を振り返るとともに、何かをして欲しい時には、具体的に伝えるようにしましょう。

よくシッティングをするある3歳の子は、マンションの清掃員の方や同じ保育園のお友達と会っても、なかなか「おはよう」や「行ってきます」が言えません。
そんな時、私もついつい「ちゃんと挨拶をしてください」と言ってしまいますが、「あ、言っちゃった」と思い言い直しています(笑)

「ちゃんと挨拶をして!」「朝だからおはようって挨拶しようか」

また、お願いの形にして自分の気持ちもプラスすると、子どもの反応も変わります。

「行ってきますの挨拶をしてくれたら、お掃除のおじさんもそれを聞いてる私も嬉しい気持ちになるよ。次は言ってみようか?」

挨拶ができないと恥ずかしいと思うのは大人の私。
挨拶にどんな意味があって、挨拶をし合うとどんな気持ちになれるのか。
「ちゃんと」をもうちょっと具体的な言葉に置き換えるように心掛けてみてくださいね!

④ちょっと待って

ちょっとってどれぐらいでしょうか?
「ちょっと待ってね」「後でね」と言ったまま、待たせっぱなしで結果約束を破ってしまうことが多かったりしませんか?

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これが積み重なると、子どもは親の言うことを信用しなくなります。そして、自分も(親の真似をして)約束を守らくなります。
それなのに「なんで約束をちゃんと守らないの!」などと叱られたら、子どもとしてもたまったものではありません。

  • 「ねえ、ママ」などと言われたら概要を聞いて、待たせるほどでもない時は先に対応する
  • 待ってもらう必要がある時は、どのぐらい待つのかを具体的に伝える(「時計の長い針が10になったらね」など)
  • 伝えた時間になったら対応する。約束を守る

親や大人の「信用貯金」と増やしていけば、子どもは待ってくれるようになります。

⑤○○しないと(すると)、~~だよ!

これは、様々なシチュエーションで様々な意味合いを持たせて言ってしまいがちですが、今回紹介した中でも特に気を付けてほしいものです。 

責任転嫁

「静かにしないと、店員さんに怒られるよ」

お店の中で静かにするという約束を守れなくて困るのは子ども自身です。そして、それをしっかりと注意して約束を守れるようにする責任は、親や連れてきた大人にあります。それを他人の責任にしてはいけませんね。

ダブルバインド

ダブルバインドとは「二重拘束」のことで、2つの矛盾したメッセージを相手に命令することで相手を混乱させる、ストレスを与えるコミュニケーションです。
これは、子どもの心に傷を残すことにもつながります。

例えば、公園で遊んでいて「そろそろ帰るよ」と言っても子どもが帰ろうとしない時。
「帰らないなら、勝手にして。」
と言ったりしませんか?

そう言われた子は、大抵慌てて帰っていくのですが、仮に言われた通り勝手に遊び続けたら、親はもっと怒って無理にでも連れて帰ることになるでしょう。
勝手にしてと言われたからそうしたのに。

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こういったことが続くと、子どもは自分で選択する経験の少なさや、選択したことを否定される経験から、自信がつきにくくなります。頭の中が常に混乱状態になるのです。

「○○しないと(すると)、~~だよ」という言葉をかけ続けていると、子どもも学習して真似するようになるので、要注意です。
自分の子どもが、友達に「私の言うことを聞かないと、一緒に遊んであげないよ」などと言うようになったらショックですよね。そういったコミュニケーションは親子間でもしないに越したことはありません。

 

まとめ

 

子育てのNGワードを5個ご紹介しましたが、共通しているのは「子どもを大人の都合や感情でコントロールしようとしている」、そして「子どもの性格や可能性を否定することにつながる」という点です。

子どもは1人の人間。あなたの子どもではあっても、あなたのものではありません。
コントロールしようとするのは、「子どものため」と言いながら、本当は自分のためであることが多いです。

  • 泣かれると自分が人からどう思われるか心配で困る。だから「泣かないで」と言う
  • 子どもにやらせるよりも自分でした方が早くて上手なので、「まだ無理」と言う
  • 自分にも子どもにも厳しくて、何かとイライラしてしまう。だから「ちゃんとして」と言ってしまう
  • 今自分がしていることを中断したくないから、「ちょっと待って」と言う
  • 子どもが公園から帰らないと食事や就寝も遅くなって自分の時間が減る。それにイライラして、「勝手にしなさい」と言ってしまう

日常の生活は時間に制約がありますし、親にも都合や感情があります。むしろ感情を押し殺してはいけません!
言わないようにしていても、言っちゃう時だってあります。

「言ってしまったな」と認識するところから始めればいいのです。そして、同じことを伝えるにもどう言葉を変えればいいかを少しずつ実践していけばいいのです。
最初はなかなか伝わらないかもしれませんが、積み重ねで確実に変化は出てきますよ!

ポイントは・・

  1. 一度は子どもの気持ちを受け入れ共感する
  2. 具体的に説明をする
  3. 親の気持ちも素直に伝える(アイメッセージ)

NGワードを使うよりも時間と根気は必要ですが、実践していけば自然とできるようになりますし、その結果子どもの自己肯定感が上がり自分のことを自分で決め行動ができるようになるので、子育て自体がラクになっていきます。

忙しい現代の親こそ、このNGワードを頭の片隅に置いてみてくださいね。

今日も明日も、あなたの子育てを応援しています!

 

 

母親と父親でちょっと違う? 子育てで感じる「大変なこと」トップ5

我が子はなんて可愛いことか。
日常のちょっとしたことが本当に幸せ。

そう感じながら日々子育てをしているのの、実際の現場は大変なことの連続です。
ベビーシッターとして多くのご家庭に伺ってきてそう感じる今日この頃。保護者の皆さんには、本当に頭が下がります。

実際の子育ての場面で、お母さんやお父さんは何を大変だと感じているのでしょうか?

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2017年の明治安田生命の子育てに関するアンケート調査を元に、「子育てにおける大変なことトップ5」とそこへの考察を紹介します。

 

 

 

ランキング

男女を合わせた総合ランキング

1位 自分の時間が減った 44.7%
2位 お金がかかった 36.0%
3位 子育て方法・しつけ 28.0%
4位 精神的に疲労が増えた(ストレスが増えた) 27.5%
5位 睡眠時間が減った 19.6%

お金や時間の問題はやはり根深いなと感じるランキングですね。

母親が感じる大変さトップ5

1位 自分の時間が減った 49.9%
2位 精神的に疲労が増えた(ストレスが増えた) 37.4%
3位 お金がかかった 35.3%
4位 子育て方法・しつけ 30.4%
5位 睡眠時間が減った 25.2%

精神的な疲労やストレスが上位に来ているのが、母親ならではだと感じます。

父親が感じる大変さトップ5

1位 自分の時間が減った 40.3%
2位 お金がかかった 36.8%
3位 子育て方法・しつけ 25.6%
4位 精神的に疲労が増えた(ストレスが増えた) 17.6%
5位 配偶者と過ごす時間が減った 14.5%

男性はやはり子育てにかかるお金の心配や悩みが頭の中にあるのかもしれません。

 

大変さの原因・ポイントはなにか?

各ランキングから見えてくる子育てでの大変なこと、そのポイントは「時間」であると考えることができます。

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根本的な原因は「ワンオペ育児」

女性のランキングでは、1位に自分の時間が減った、5位に睡眠時間が減った、が入っています。

厚生労働省によりますと、去年10月の時点で育児休業を取得することができる人のうち、実際に取得した人の割合は女性が83%だったのに対し、男性は7.48%でした。

(引用元:NHKインターネットニュース 

男性の育休 取得しやすい環境づくりへ検討始まる 厚労省 | 働き方改革 | NHKニュース

日本では、今でも育休を取得するのは女性が中心です。そして、育休をしている人が子育てや家事をほぼ担うのが現状。

恥ずかしながら私は育休を「育児休暇」の略だと勘違いしていました。正しくは「育児休業」。会社での仕事は休業状態になりますが、ゆっくりできるわけではなくて、子育てと家事をこなさなければなりません。

例えば1人目の子どもだと何もかもが初めてで、オムツ替えや沐浴一つにも時間が掛かりますし、分からないことをインターネットで調べたり本を読んだりするのにも時間が必要。
そこに子どもの個性(抱っこをしていないと泣いてしまうなど)が加わると、自分のための時間を確保するのはとても難しくなります。

そして、子ども・あかちゃんは大人の思うようには行動してくれません。
「この時間に授乳をして寝かしつけをして、いつも通り2時間寝てくれたら、その間に家事を片付けられる」
と計算している時に限って30分で起きる、なんてことは日常茶飯事です。

核家族で親族の助けを借りることができないご家庭にとっては、このような状況の中で自分の時間を確保するのは至難の業と言わざるを得ません。

因みに、これはベビーシッターをしていての体感ですが、女性が育休中なのか専業主婦なのかは関係がありません。今の日本は昭和の頃とほぼ変わりなく「ワンオペ育児国家」です。

家庭での活動を頑張っている男性方、ごめんなさい。でも・・・

  • 食事を食べさせてくれるけど、キッチンはごっちゃり
  • お風呂に入れてくれるけど、逃げ回る中での保湿や着替えはいつもお母さん
  • 公園に連れて行ってくれるのは嬉しいけど、準備や後始末は全部お母さん

こういったお話をシッティング先のお宅でよくお聞きします。

自分時間がないことがストレスとなる

時間にゆとりがないのは、心のゆとりのなさにつながっていきます。
ワンオペ育児をしていることによって、

  • 社会から取り残されたような気持になる
  • 横の繋がりがなく、子どもとだけ過ごしてると色々と考えこんでしまう

特に第一子の場合は、親も親になりたてで子育ては分からないことだらけです。
そんな時に助けてくれる人や、悩みやちょっとした愚痴を聞いてくれる人が近くにいないのがワンオペ育児です。
ネットを開けば情報は山のようにありますが、多過ぎてかえって混乱してしまうことも。
言葉の通じない相手とずっと一緒にいて、自分のことをする時間を持てず、そんなあれこれを気軽に話せる人がいない。

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つまり、ワンオペ育児をしている人はとても孤独なのです。これはとても大きなストレスですね。

 

子育てで大変なことを減らすためのポイント

「すべての問題は人間関係から生じる」という話もありますが、その人間関係、特に家族関係を楽しく保つためには、何よりも時間が必要です。

「昔はみんなワンオペ育児をしていた」は、本当に昔のお話。
今は、

  • 男女関係なく仕事を持っている
  • 子どもを1人で習い事や遊びに行かせることはできない(親・大人のサポートが必須)
  • 子どもの習い事の数は増えている
  • 仕事以外の自己実現も大切 などなど

様々な状況や感覚が「昔」とは違ってきているのです。ワンオペ育児を続けていくことはもう限界な時代となっているでしょう。

男性も積極的に育休の取得を

孤独感を抱えている女性が自由な時間・働く時間を得るために、あるいは、一緒に子育てをして大変さや幸せな瞬間を共有する、家族で会話をする時間を増やすためにも、男性が育休を取得することは大切です。
例え女性よりも期間が短かったとしても、産後すぐなど心身ともに1番大変な時を一緒に乗り越えてくれる人がいると、ストレスは大幅に軽減します。

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中小企業は男性の育休取得義務化に消極的なところが多いようですが、これからはそうも言っていられません。手厳しい言い方をすれば、十分な人員確保ができないなら事業をそこまで拡大すべきではないのでしょう。

育休に対する男性本人の捉え方などの点でも、以下の記事がとても参考になりますので、良ければご覧になってください。

(育休中でも条件を満たせば働くことができたり、副業を始める人もいたり、と現実的な情報が沢山あります)

「男性育休」経験者の実体験から、普及のカギが見えてきた:朝日新聞GLOBE+

男性が育休を取得しなくてもできることはある

日常をどう支えるかが全て。

当たり前の家事を同じように当たり前にこなしたり、子育てのオペレーションを当然のようにこなしたり、ちょっとした話を共感しながら聴いたり、それだけで、女性のストレスは確実に減ります。そして、大切なパートナーとの絆が強くなります。

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家事をすることを特別だと思っていたり、おしっこのオムツは替えるけどウンチのオムツは替えられないからお母さんを呼ぶ、みたいなことをしていると、「結局私が独りで子育てと家事をしているんだ」という感覚が強くなるばかりです。

男性のランキング5位に「配偶者と過ごす時間が減った」というのがありますが、子どもが産まれたら夫婦2人だけで過ごせる時間が減るのは当然。
デートに出かけるのではなくても、日常のことを一緒にしながら会話をする時間を持つことが大切です。
2人で・家族で積み上げていくそういった時間が、女性にとっても1人の自由時間に匹敵するぐらいの価値があります。

 

実際どんな在り方が心地よいのかは、家族によって違うでしょう。
まずはそこを話し合って、誰が育休を取得するのか、しない方はどう日常に関わるか、を明確にすることがその後を左右します。
因みに、私がシッティングで伺うあるご家庭はお子さんが2人いるのですが、ママは上の子、パパは下の子、と担当制にしています。ユニークですよね。都度お互いの都合を話し合って、協力しながら日々を過ごしています。
育休を取得するしないも含めて、ぜひあなたのご家族にとってベストな形を見つけてください。

時には人の手を借りる

子育て・仕事・家事などで手一杯になると、
「家事は手抜きでもいいんだよ」
「仕事は休めても子どもの今は今だけだよ」
などのアドバイスをもらうこもあると思います。
頑張り過ぎずに手を抜いてもいい、と気持ちが楽になるように掛けてくれる言葉はありがたいものです。

が、同時に、その言葉自体がプレッシャーやストレスになる人もいます。
あるシッティング先のお母様は、こう仰っていました。

「もっと手を抜いていいと言われると、手を抜かねばならない、義務だと思ってしまう。」

誰が何にどうストレスを感じるかはそれぞれです。
だったら、優先順位が高いことを全うするために、低いものを人に任せることも、時にはあっていいのではないでしょうか?

  • 子どもやパートナーと過ごしたいから家事代行を依頼する
  • 自分の時間が欲しいからベビーシッターや託児所に子どもを預ける

家事代行やベビーシッターを利用するのは贅沢、お金持ちがすること、と考える人も多いですね。その感覚もよく分かります。
しかし、万人に共通する1番大事な資産は時間です。それが足りてない人がお金で時間を買うことは合理的です。贅沢ではなく必要なことです。

利用内容によっては、ベビーシッターほどお金がかからないファミリーサポートや一時保育を利用することもできます。
家事代行も2~3時間で1週間分の作り置きなどをしてくれて、コストパフォーマンスはとても高いです。

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※あるお宅で作った作り置き。プロの家事代行の人であれば、もっと効率的に沢山作ってくれます!

「人に家の中のことを任せるのは抵抗がある」というマインドブロックが1番の壁ですが、今、あなたに1番足りていないものは何なのか、それを充足させるために必要なこと・モノな何か、を考えた時に必要であれば、1度利用してみるのもお勧めです。

 

まとめ

  1. 子育て中に感じる大変さには「時間のなさ」が大きく影響している
  2. 自由な時間がなくなるのはストレスにも直結する
  3. 時間が足りない原因の多くはワンオペ育児
  4. 大変さを減らすためには時間を増やす
  5. 時間を増やすためには育休を取る、育休以外でもやれることをやる、外注も取り入れる

子育ては決して楽ではありません。でも、楽しい・幸せな瞬間もたくさんあります。

できれば「楽しい」を増やして「大変」は減らしたいと思うのは当然で、そのために必要なのはとにかく「時間」です。

あなたがご家族・仕事・そしてご自身の時間をより満喫できることを心より願っています。

 

 

 

 

 

 

 

子育て方法で悩むママ・パパ必見!「褒める子育て」のメリット・デメリットのまとめ

「子どもを褒めて育てるべきなのか」
「褒めたいと思うけれど、上手に褒めることができない」

我が子を褒めて育てたいと思いながら、実際は叱ってばかりで落ち込んだり、いざ褒めようと思ってもなかなか言葉が出てこない。

あるいは、褒めてばかりいるとワガママになってしまわないか、打たれ弱い人間になるのではないか。と、褒める子育てそのものに不安を感じてる方も多いのではないでしょうか?
大人・子どもに関わらず、人を褒めるというのは意外と難しいものです。

このブログでは、「子どもを褒めて育てたい」とお考えの方に、
褒める子育ての方法や知識、子育てに関する情報、子育てに役立つ心理学のこと、などをお伝えしていきます。

 

 

 

どんな子育てをするかは親の方針次第


子育てをする時に大切なの「方針」です。
ご夫婦やカップルであれば、パートナーと「子どもにどう育ってほしいか・どんな人生を歩んでほしいか」ということを話しあっておく必要があります。
そして、それを叶えるために必要な子育て行動をとっていく。
親戚や保育者など子育てを手伝ってくれる人たちと、その思いを共有していってください。

情報過多には注意

今はインターネットを開けば子育てに関する情報もたくさん見ることができますがたくさんあり過ぎて迷ってしまう、という面もあります。情報の波に飲み込まれてしまわないように、まずは自分たちで考えてから、必要な情報を得るようにすると迷いの森に入ってしまうこともないでしょう。

どんな子育て方法にもメリットとデメリットがある

褒める子育て
叱らない子育て
有名な教育法にのっとった子育て
など子育ての方法(と言われるもの)も多岐に渡りますが、この文章を読んで下さっているあなたは「褒める子育てをしたい。だけど、方法が分からない。それに、褒めてばかりでいいのか不安」と思っているかもしれませんね。

どんな子育ての方法も正解であり不正解であると私は考えています。子どもはロボットではないので、子どもの個性によって合う子育ての方法も変わってきます。

そこで、今回は「褒める子育てのメリットとデメリット」をお伝えします。
子育ての方針を決めたり再構築する上で参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

褒める子育てのメリットとデメリット

褒める子育てのメリットとデメリットとはどうの様なものがあるでしょう。
諸説ありますが、今回はシンプルかつ本当に大事な部分に的を絞ってご紹介します。

メリット

  • 子どもが自信を持てるようになる

子どもは親から褒められることで、認められたと感じるもの。それによって、自己肯定感が養われます。自分自身の存在価値を認識して、自分を大切に思うことができるのです。(引用元:保育のひきだし『子どもを伸ばす「褒め方」を紹介。正しく褒めて子どもを伸ばす!』)

また、褒められることで自信を持てるようになるとポジティブ思考になるので、物事を前向きに捉えることができます。自分の気持ちをしっかり主張することもできるようになりますよ。
(引用元:同上)

褒めるポイントは色々ありますが、例えば「産まれてきてくれてありがとう」「本当に可愛いね、大好きだよ」と存在自体を褒める言葉を浴びて育った子どもは、無条件に自分自身を認められる自己肯定感が育ち、「どんな自分も素晴らしい」と感じることができるようになります。
これは、訓練で育むこともできますが、子どもの頃に自然と身につけてきた人は、大きな強みを持っていると言うことができます。
因みに、私自身は大人になった今でも「存在そのもの」を認めるようなことを誰かに言ってもらえたら、とても幸せな気持ちになります。

  •  子どもの自己効力感が養われる

自己効力感とは・・

ある行動を遂行することができる、と自分の可能性を認識していることを自己効力感と呼び、自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にある

(引用元:日本看護科学会誌『自己効力感の概念分析』)

 とあるように、自分は努力やチャレンジをできると自分のことを信じる力のことです。
「どんな自分も素晴らしい存在だ」と、ありのままの自分を受容することができるのが自己肯定感だとすると、自己効力感は「そこから一歩踏み出すことができる力」と言うことができます。
適切な褒め方をすれば、この自己効力感が育っていくのです。
これからの時代を生きていく子どもたちには、未知の世界に自ら踏み出し自分で目標を見つけて努力していく力が必要不可欠です。
褒めることで自己効力感を育むことができたら、お子さんはどんな世の中でも逞しく生きていくことができるでしょうね。

デメリット

  • 褒められることが何よりも大事になる

「褒める」ことを妄信して何でもかんでも褒めていると、褒められることしかしなくなってしまう、褒めてもらうためにズルをする、といったことも生じます。

褒められてばかりいると「親に褒められること」を優先的にやろうとするそう。しかも、繊細で大人の顔色を伺うタイプの子ほど、その傾向が強いといいます。この問題点は、「自分が本当にしたいこと」と「親に褒められるからすること」の境界が曖昧になること。

(引用元:こどもまなび☆ラボ『「褒められ依存症」になっていない?ズルをする・本番に弱くなる子どもたち』)

 褒められることがいつの間にか目的になってしまうというのは、大人の世界でもあることだと思いますが、これは苦しい状況ですよね。
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは人のことを「褒めても叱ってもいけない」と言っています。なぜなら、「褒められることに囚われ依存する人間を育てるから」。
褒められることが目的になると、常に褒められることを渇望している状態となり、心の中は不安であったり満たされなかったりすることになります。

  • 失敗を恐れ難しい課題に挑戦しなくなる

できて当たり前・やって当たり前なことも褒め続けていると、「褒められないと不安」と感じるようになります。
そうそすると、子どもは褒められると分かっていること、つまり、簡単にできることしかやらなくなります。
まだやったことがない、できるかどうか微妙なところの何かを目の当りにした時に、「難しいからできない」と最初からやることを諦める子もいますよね。

Q親がちょっとしたことで子どもをほめていると、子どもが何でもよいと思うようになりませんか?
Aそのような傾向を感じたら、子どもにチャレンジを促してみましょう。「もうちょっと○○やってみる?」「ママと一緒にやってみよう」のように、子どもにとって少しだけ難しい課題を提案してみるのです。子どもの成長の機会だと前向きに考えて、親子で取り組んでみてください。(引用元:すくすく子育て情報『ほめると叱るのバランス』)

子どもをほめて、やる気にさせたり、「こうやればいいんだ」と目安を示してあげるのは、とてもよい方法だと思います。ただし、必要のないときに安易にほめてばかりだと、子どもがほめられるのを待つ「ほめ待ち」になる場合もあります。「ほめ待ち」になると、かえってこどもの行動を縛ってしまうことがあるので注意しましょう。(引用元:同上)

この状態は、つまり「自己効力感が育たない」と言うことができます。
褒めることによって自己効力感が上がるはずなのに、下がってしまうこともあるのでしょうか?

 

大事なのは正しく褒めて自己効力感を伸ばすこと

子どもが自立してこれからの時代を逞しく生き、自分の人生を楽しんでいけるようになるためには、自己効力感を伸ばしていくことが大切です。
自己効力感を伸ばすには褒めることが効果的なので、私は「褒める子育て」をおススメしています。

ただし、褒め方を間違えると逆効果になってしまうのは、上記のデメリットを見ていただいてもお分かりいただけると思います。
良かれと思って褒めていたのに、かえって自己効力感を下げるようなことをしていた。そもそもそれに気が付かないでひたすらに褒め続けるケースも多いでしょう。

子どもを褒めて育てたいと考えるならば、

  1. 正しい褒め方
  2. 叱ることについて
  3. 溢れる情報の精査について

親や周りの大人が勉強をすること、そして、しっかりと自分たちの育児方針を持つことが何よりも大切です。

いつでもお子さんのために一生懸命なママ・パパさん達が子育てを楽しめますように、そして、子どもがスクスクと育っていきますように。
そのための情報を今後もお伝えしていきます。

 

 

 

初めまして、子育て応援ブログを始めました

自己紹介

初めまして、武田美保です。
お客様のご家庭に伺いお子さんの保育をしている、現役のベビーシッターです。
お陰様で多くのご指名をいただき、3年間でのシッティング回数は延べ2000回を超えました。

 

 

ベビーシッターになるまでの流れ

大学卒業後アパレル会社で販売の仕事に従事

転勤先で体調を崩し入院・手術を受け自分の人生を考え直す

子どもの頃に憧れていた「保育者」になるべく退社

派遣で保育業界に飛び込み、幼稚園と保育園で保育補助

保育士の資格を取得後、ベビーシッターとして独立

現在に至る

なぜベビーシッターになったのか?

保育士の資格を持っていたら、保育園で保育士として働くことが一般的だと思います。
(実は保育士が働ける場所は多岐に渡るのですが、それを知らない方が多いという現状もあり)

ただ、私は10年以上の社会人経験を挟んで保育者になったので、それに伴う価値観や考えを持っていました。

  • 一生独身かもしれないので、しっかり稼ぎたい
  • やりたいことが沢山あるので、一つの職場に縛られない働き方をしたい

また、実践したい保育を考えた時に・・・

  • 1人のお子さんとじっくり向き合える個別保育をしたい
  • 生活そのものをお手伝いしたい
  • 保護者ともっとお話をしたい、保護者の直接的なお助けをしたい

こういった想いがあったので、保育士資格を取得した後は保育園に就職をせず、個人事業主のベビーシッターになりました。

 

3年間やってきて今思うこと

「子どもの人生の基礎は乳幼児期に作られる」
「だけど、特に日本は子育てがしにくい。大切な乳幼児期を大切にすることが難しい」
これを日々痛感しています。

子どもが小さければ小さいほど、生きている世界は狭いです。
つまり身近にいる人から受ける影響が大きいということ。
そういった環境で人生の基礎を築いていくのですから、親を始めとした周囲の大人が日々お子さんにどう接してるかが重要になります。

子どもに対する溢れる愛情があることが1番大切。愛情に勝るものはありません。
そして、その愛情を子どもに実感してもらうために

  • 多岐に渡る知識
  • スキル
  • 情報収集力と選択力

なども同時に必要になります。保育で言うと「専門性を高める」ということで、私も日々勉強中です。本来は保育者も親も勉強が必要なのです。

ただ、実際の子育て現場を見ていると、
「こんなに忙しくて時間にも全くゆとりがないのに、プラスで子育ての勉強をしろと言うのは過酷過ぎる!」
と感じます。
(なんで日本ってこんなにゆとりがないのでしょうね、仕事し過ぎ?という素朴な疑問が常にあります)

一方で、インターネットを使えば、情報はいくらでも出てきます。多過ぎて迷う、自分が飲み込まれてしまうくらいに。情報が多いことにも子育てのハードルを上げてしまう面があるでしょうね。

 

このブログで伝えたいこと

どの親も皆子どもためにすごく頑張っている。
だからこそ、
それが子どもの成長により良い形で働くように、ちょっした知識やコツを知っていただきたい、お伝えしていきたいと考えています。

私が日々勉強していることや得た情報などを共有していくことによって、
「あれ、ちょっと困ったな」という時のお助けができましたらとても嬉しいです。

シッティングをしている時もブログを書いている時も、私は子育てやお仕事・家庭運営に一生懸命な皆さんを心から応援しています!