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【感想文・書評】名言の宝庫「夢をかなえるゾウ4」で心をスッキリさせよう!

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「最近、なかなか本も読めていないな。」
「これ、、けっこうな分厚さだな。」

と思いながら読み始めたら、一気に読めちゃいました。

今の私にハマるポイントが沢山あったからだと思います。

子育てに関する本なのかと言うとそうじゃないかもしれません。
でも、子育てに活かせるような気もします。

今回は「夢をかなえるゾウ4」を紹介させていただきます!

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「親である前に自分の人生って?自分自身の夢ってなんだっけ?」
「我が子はどんな夢を持っているのか?」
といったことを考えたことがある方には、何かしらのヒントがあると思います。

 

水野敬也さんのプロフィール

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  • 1976年・愛知県生まれ
  • 慶応義塾大学経済学部卒業
  • 処女作「ウケる技術」が25万部のベストセラーになる
  • 「夢をかなえるゾウ」シリーズは代表作

本作は「夢を手放す」ことも大きなテーマになっていますが、このテーマを設けた理由は、水野さん自身が夢を次々にかなえても幸せにならなかったから、なのです。

詳しくは、以下のインタビューの記事を読んでみてください。

水野敬也さんは夢を叶えても幸せにならなかった? 『夢をかなえるゾウ4』から見る夢の手放し方 | ダ・ヴィンチニュース 

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本はもちろんのこと、このインタビューにも感銘を受けた私。

頑張った、葛藤した、結果的にトライしたけれどやめてしまったときは、その苦しみを乗り越えるための選択肢があってもいいのかなと思うんですよ。結婚する・しないを選ぶということよりも、どっちを選んでも幸せだし、どっちにも苦しみはあるという風に僕は感じています。
(夢を手放す時の例として結婚や婚活が前出しているために、結婚の話になっています)

この文章を読んだ時の「これね!!!!!!!」たるや。

そして、

一度手放しても気持ちが変わったらまた戻ってきていいと思っています。夢から降りたら戻れないという恐怖が、また夢という競技に強制参加させてしまいがちですが、本質的にはどっちでも大丈夫だし、自分が思い込んでいる固定概念のようなものを崩してあげるのも大切ですよね。

これには1000回は軽く頷きました。

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この本はとても本質的な内容なので、哲学書を読んでいるような感覚を覚えます。

割と軽い気持ちで読み始めましたが、結果感銘を受け水野さんのTwitterも速攻でフォロー。
お子さんへの接し方にも確実に影響を及ぼすと感じています。

 

本の概要

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目次がありません。
読書をする時にまず目次に目を通す派の私には、驚きポイント。
その代わり途中で「本書の使い方」というコーナーがあります。「物語調の読みやすい実用書」と言うと分かりやすいでしょうか・・・?(笑)

物語は、一つの家族、その中でもお父さん(夫)を中心に進んでいきます。
末期の癌を宣告されたお父さんが、ガネーシャや死神に助けられながら、残された時間で夢をかなえるためにどうするか。
全体の2/3程がこのストーリー。

そして、残りは「夢を手放すこと」について。

印象的な言葉たち

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私の気持ちとしては、全ての文章や登場人物の言葉が印象に残っているのですが、頑張って厳選しました。

本来、夢とか成功ちゅうのはな、誰でもできることを実行し続けるだけで手に入れられるもんやねん。【中略】でも、世の中のほとんどの人らは、「こんなことやって意味あるの?」とか「面倒くさい」とか言うてやらへんから、「誰にでもできることを実行し続ければ夢がかなう」ちゅう事実までたどりつけへんねんな

私自身が、今この真っ只中です。

かなえたい夢があって(しかも複数)、そのためにコツコツを積み上げている最中ですが、時々「継続は力なり」から脱落しそうになっちゃいます。

人生の最後に「幸せな人生だったな」と思いたいから、そのためにかなえたい夢があります。

その過程で達成したい目標もあります。

そのために日々努力をしていくのですが、本質的には「のんべんだらり」タイプな私。

すぐに「あ~、疲れちゃった」「少しやったけど結果が出ないから飽きちゃった」など思って手を抜いちゃうんですよね。

そこでもう一歩頑張る人が夢をかなえる。
気を引き締めよ、私!

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 そして、これは夢を手放すパートでの言葉。

え、ネタバレ?大丈夫??夢を手放すことについては水野さんがインタビューでも語っているから大丈夫か。

ある夢にこだわって、実現しようと努力し続けるんは素敵なことやけど、その夢に縛られて不幸になってもうてるなら、手放さあかんときもあるんかもな

「ふぁーーーー、そうかぁ!!!」と目から鱗でした。

なぜなら、
「夢はかなう、頑張ればかなう。」
「好きなことをしてそれが人のためになって、、楽しく頑張って夢をかなえたら幸せになれるんだ!」
と妄信してきたから。

そのことは、今も信じていますし今後も信じていくのですが、
「手放した方がいい時もあるし、自分から手放してもいいし、手放さなくてもいいし、なんだっていい」
という価値観も自分の中に共存させておくと、すごく生きやすいだろうなと思いました。

私の夢は主に仕事に関することなのですが、

  • 恋愛や結婚
  • 妊娠や出産
  • 子育て

などでも同じですよね。

どんなに「ぬくぬくと幸せ」そうな人も、実は自分では不幸だと思っているかもしれないし、並々ならぬ努力をしているのかもしれません。

どんな状態でも、自分が幸せなのかを決めるのは自分自身。
つまり、どんな状態でも「自分で自分にOKを出せていれば幸せ」なんです。

見えやすい何かを得ても、OKを出せなければ幸せではありません。

 

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2カ所目の「本書の使い方」で水野さんはこう書いています。

  • 過去の人たちが心から手に入れたいと思った夢の世界を、あなたは、今、生きています。しかし、依然として、人々の苦しみは続いています。もしかしたら、過去の人たちが経験した以上の苦しみを感じていると言えるかもしれません。
  • 「今のままでは足りない」「あれを持っていなければ自分は幸せになれない」という強固な思いがあり、その思いにいつも駆り立てられてるからです。
  • すべての人の目的は「幸せになること」であり、夢をかなえることは一つの手段にすぎません。
  • 「夢のかなえ方」と「夢の手放し方」の両方を学べ、選べるようになることは、後悔しない人生を送る上で最大の助けとなるでしょう。

本当にそう、そうですね。「選べるようになる」ことがいかに大切か。
夢をかなえることに執着すると、いざ上手くいかない時にとても苦しくなってしまいます。
それって、結局自分の人生の主導権を自分で握れていないのと同じこと。
主導権は自分で握る。そのためにも選択肢を作って自分で選択していく。大切です。

そして、子どもにも「自分で考えて自分で選択していくんだよ」と伝えていくことも。

本書の教えを子育てに活かすとしたら?

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子どもがいない私が申し上げるのは恐縮至極ですが、
もし子どもが生きがいになっていたり、我が子に歩んでほしい人生が決まり過ぎている親御様は、「夢の手放し方」を知って頭の片隅に置いておくことも同時に必要かもしれません。

子どもの人生は子どものもので、子どもにとっての幸せは子どもが決めることだから。
同時に、親には親自身の人生と幸せがあるから。
想うがゆえに他者(子ども)を自分の人生に組み込み過ぎてしまうと、子どもが思うように動いてくれなかった時に、大きな不幸を感じることになってしまいます。

子どもが小さい頃は、とにかく存在自体を肯定。子どもの自己肯定感や自己効力感の基盤を作る。

大きくなってきたら、「あなたの夢はかなう。かなえたい夢を見つけて努力をしていけばきっとかなう」と励まして送り出す。

そして、その過程で傷つき落ち込んで家に帰ってくることがあったら、温かく向かい入れてあげて欲しいのです

そして、親が自分の人生を幸せに生きている背中をみせてあげてください。
それが、子育ての全てなんじゃないかなと思うくらい。

子育てって、哲学そのものですね。
子育てしたら人間力上がる説、そりゃそうだろうな、すごいことだ。
と、独り身の私は切に感じます(笑)

 

まとめ

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「自分の夢をかなえるために100%努力する、そして、手放す時もある」という真理は、自分の人生のみならず子育ての方針や子どもへの接し方にも大きな影響を与えるでしょう。

「夢を持って努力することは素晴らしい」は、手放しで認めることができるけれど、「その夢を途中でやめてもいいんだよ」を認めるのは、ちょっと勇気がいること。
本当は同じことなのだけど。

自由度は上がっているはずの現代は、なぜか重苦しい空気が漂いがち。
そんな時代を軽やかに生きていきたい方は、「夢をかなるゾウ4」を読んでみてください。
きっと、「わあ、そっか~!」と思うところがたくさんあると思います。