子育て方法で悩むママ・パパ必見!「褒める子育て」のメリット・デメリットのまとめ
「子どもを褒めて育てるべきなのか」
「褒めたいと思うけれど、上手に褒めることができない」
我が子を褒めて育てたいと思いながら、実際は叱ってばかりで落ち込んだり、いざ褒めようと思ってもなかなか言葉が出てこない。
あるいは、褒めてばかりいるとワガママになってしまわないか、打たれ弱い人間になるのではないか。と、褒める子育てそのものに不安を感じてる方も多いのではないでしょうか?
大人・子どもに関わらず、人を褒めるというのは意外と難しいものです。
このブログでは、「子どもを褒めて育てたい」とお考えの方に、
褒める子育ての方法や知識、子育てに関する情報、子育てに役立つ心理学のこと、などをお伝えしていきます。
どんな子育てをするかは親の方針次第
子育てをする時に大切なの「方針」です。
ご夫婦やカップルであれば、パートナーと「子どもにどう育ってほしいか・どんな人生を歩んでほしいか」ということを話しあっておく必要があります。
そして、それを叶えるために必要な子育て行動をとっていく。
親戚や保育者など子育てを手伝ってくれる人たちと、その思いを共有していってください。
情報過多には注意
今はインターネットを開けば子育てに関する情報もたくさん見ることができますが、たくさんあり過ぎて迷ってしまう、という面もあります。情報の波に飲み込まれてしまわないように、まずは自分たちで考えてから、必要な情報を得るようにすると迷いの森に入ってしまうこともないでしょう。
どんな子育て方法にもメリットとデメリットがある
褒める子育て
叱らない子育て
有名な教育法にのっとった子育て
など子育ての方法(と言われるもの)も多岐に渡りますが、この文章を読んで下さっているあなたは「褒める子育てをしたい。だけど、方法が分からない。それに、褒めてばかりでいいのか不安」と思っているかもしれませんね。
どんな子育ての方法も正解であり不正解であると私は考えています。子どもはロボットではないので、子どもの個性によって合う子育ての方法も変わってきます。
そこで、今回は「褒める子育てのメリットとデメリット」をお伝えします。
子育ての方針を決めたり再構築する上で参考にしてみてはいかがでしょうか?
褒める子育てのメリットとデメリット
褒める子育てのメリットとデメリットとはどうの様なものがあるでしょう。
諸説ありますが、今回はシンプルかつ本当に大事な部分に的を絞ってご紹介します。
メリット
- 子どもが自信を持てるようになる
子どもは親から褒められることで、認められたと感じるもの。それによって、自己肯定感が養われます。自分自身の存在価値を認識して、自分を大切に思うことができるのです。(引用元:保育のひきだし『子どもを伸ばす「褒め方」を紹介。正しく褒めて子どもを伸ばす!』)
また、褒められることで自信を持てるようになるとポジティブ思考になるので、物事を前向きに捉えることができます。自分の気持ちをしっかり主張することもできるようになりますよ。
(引用元:同上)
褒めるポイントは色々ありますが、例えば「産まれてきてくれてありがとう」「本当に可愛いね、大好きだよ」と存在自体を褒める言葉を浴びて育った子どもは、無条件に自分自身を認められる自己肯定感が育ち、「どんな自分も素晴らしい」と感じることができるようになります。
これは、訓練で育むこともできますが、子どもの頃に自然と身につけてきた人は、大きな強みを持っていると言うことができます。
因みに、私自身は大人になった今でも「存在そのもの」を認めるようなことを誰かに言ってもらえたら、とても幸せな気持ちになります。
- 子どもの自己効力感が養われる
自己効力感とは・・
ある行動を遂行することができる、と自分の可能性を認識していることを自己効力感と呼び、自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にある
(引用元:日本看護科学会誌『自己効力感の概念分析』)
とあるように、自分は努力やチャレンジをできると自分のことを信じる力のことです。
「どんな自分も素晴らしい存在だ」と、ありのままの自分を受容することができるのが自己肯定感だとすると、自己効力感は「そこから一歩踏み出すことができる力」と言うことができます。
適切な褒め方をすれば、この自己効力感が育っていくのです。
これからの時代を生きていく子どもたちには、未知の世界に自ら踏み出し自分で目標を見つけて努力していく力が必要不可欠です。
褒めることで自己効力感を育むことができたら、お子さんはどんな世の中でも逞しく生きていくことができるでしょうね。
デメリット
- 褒められることが何よりも大事になる
「褒める」ことを妄信して何でもかんでも褒めていると、褒められることしかしなくなってしまう、褒めてもらうためにズルをする、といったことも生じます。
褒められてばかりいると「親に褒められること」を優先的にやろうとするそう。しかも、繊細で大人の顔色を伺うタイプの子ほど、その傾向が強いといいます。この問題点は、「自分が本当にしたいこと」と「親に褒められるからすること」の境界が曖昧になること。
(引用元:こどもまなび☆ラボ『「褒められ依存症」になっていない?ズルをする・本番に弱くなる子どもたち』)
褒められることがいつの間にか目的になってしまうというのは、大人の世界でもあることだと思いますが、これは苦しい状況ですよね。
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは人のことを「褒めても叱ってもいけない」と言っています。なぜなら、「褒められることに囚われ依存する人間を育てるから」。
褒められることが目的になると、常に褒められることを渇望している状態となり、心の中は不安であったり満たされなかったりすることになります。
- 失敗を恐れ難しい課題に挑戦しなくなる
できて当たり前・やって当たり前なことも褒め続けていると、「褒められないと不安」と感じるようになります。
そうそすると、子どもは褒められると分かっていること、つまり、簡単にできることしかやらなくなります。
まだやったことがない、できるかどうか微妙なところの何かを目の当りにした時に、「難しいからできない」と最初からやることを諦める子もいますよね。
Q親がちょっとしたことで子どもをほめていると、子どもが何でもよいと思うようになりませんか?
Aそのような傾向を感じたら、子どもにチャレンジを促してみましょう。「もうちょっと○○やってみる?」「ママと一緒にやってみよう」のように、子どもにとって少しだけ難しい課題を提案してみるのです。子どもの成長の機会だと前向きに考えて、親子で取り組んでみてください。(引用元:すくすく子育て情報『ほめると叱るのバランス』)
子どもをほめて、やる気にさせたり、「こうやればいいんだ」と目安を示してあげるのは、とてもよい方法だと思います。ただし、必要のないときに安易にほめてばかりだと、子どもがほめられるのを待つ「ほめ待ち」になる場合もあります。「ほめ待ち」になると、かえってこどもの行動を縛ってしまうことがあるので注意しましょう。(引用元:同上)
この状態は、つまり「自己効力感が育たない」と言うことができます。
褒めることによって自己効力感が上がるはずなのに、下がってしまうこともあるのでしょうか?
大事なのは正しく褒めて自己効力感を伸ばすこと
子どもが自立してこれからの時代を逞しく生き、自分の人生を楽しんでいけるようになるためには、自己効力感を伸ばしていくことが大切です。
自己効力感を伸ばすには褒めることが効果的なので、私は「褒める子育て」をおススメしています。
ただし、褒め方を間違えると逆効果になってしまうのは、上記のデメリットを見ていただいてもお分かりいただけると思います。
良かれと思って褒めていたのに、かえって自己効力感を下げるようなことをしていた。そもそもそれに気が付かないでひたすらに褒め続けるケースも多いでしょう。
子どもを褒めて育てたいと考えるならば、
- 正しい褒め方
- 叱ることについて
- 溢れる情報の精査について
親や周りの大人が勉強をすること、そして、しっかりと自分たちの育児方針を持つことが何よりも大切です。
いつでもお子さんのために一生懸命なママ・パパさん達が子育てを楽しめますように、そして、子どもがスクスクと育っていきますように。
そのための情報を今後もお伝えしていきます。